8月に読んだ本の数は11冊、低調ながらも何とか2桁読みました。
◆東京都同情塔(九段 理江)
第170回芥川賞受賞作。
ザハ・ハディドの国立競技場が建った並行世界の近未来、犯罪者を哀れな人として、そのユートピア(実はデストピア?)みたいな刑務所タワーが新宿御苑に建った。信条として反対の立場を取りながら、作品としてタワーの設計をした建築家マキナの独白を中心にした、いかにも芥川賞な作品、近年の芥川賞 . . . 本文を読む
絶不調の7冊でした。( ;∀;)
GWにLA旅行行ったし、京極さんの「鵺の碑」が800ページもあったし、、、と言い訳。
そんな中、「午後のチャイムが鳴るまでは」「鵺の碑」を読んで、2023年の四大ミステリー・ランキング本のベスト10の19冊を読了しました。
◆午後のチャイムが鳴るまでは(阿津川 辰海)
阿津川さんの青春日常系短編ミステリー連作、1~4話までは連載物で最後の「過去からの挑戦」は書 . . . 本文を読む
4月は14冊でした。
毎年全部読むことにしている四大ミステリーランキングベスト10の本ですが、図書館の順番が回ってきて、一気に5冊進みました。残すところあと3冊。
◆可燃物(米澤穂信)
ミステリ三冠(本格ミステリは2位)作品。米澤さん、以前にも短編集「満願」で三冠取ったことあるけど、今度のは群馬県警の葛警部の短編連作。
「命の恩」「可燃物」「本物か」いずれ劣らぬ面白さ。葛警部のキャラとかそうい . . . 本文を読む
2024年3月は16冊、積読になっていた文庫本を中心に読みました。
◆女生徒 (角川文庫)(太宰 治)
表題作や「きりぎりす」など、女性のモノローグ形式の短編が8編、さすが色男の太宰さん、女性になり切ってます。女性の性、弱さと諦観、潔癖症的な強さ、思い込みとプライド、様々なものが垣間見えます。
◆意識のリボン (集英社文庫)(綿矢りさ)
積読本消化中。女性を語り手に日常を描いた短編が8編、最初 . . . 本文を読む
2月は15冊、600ぺージ超を2冊読んだので、まずまずでしょうか。
第170回直木賞およびその候補作を3冊。
◆八月の御所グラウンド(万城目 学)
万城目さん、直木賞受賞おめでとうございます。ほるもーとか、鹿男とか、トヨトミとか、ラクダ層だとか、コミカルで奇想天外な作品を書く人という印象なんだけど、今回のはかなり抑えめ、東京人の自分からしてみると、まあ、京都ならこれくらいのことは起きるんじゃない . . . 本文を読む
1月は17冊と、24年はまずまずの滑り出し。
まずは年越しをしてしまった昨年の「新潮文庫の100冊」の残り5冊を片付けました。
◆カーテンコール! (加納 朋子)
廃校が決まった女子大で、卒業ができなかった落ちこぼれ学生9名に対し行われた半年間の特別合宿補講。生きることに不器用で人と係わることが苦手だった彼女らが、理事長先生の角田の元で少しずつ自分を取り戻していく成長物語。菜々子の留年理由だけが . . . 本文を読む
11月は6冊しか読めなかったので、2か月分まとめての報告となります。12月は13冊読めたので、合計19冊。
挑戦中の新潮文庫の100冊から6作品・7冊。
9年連続で年内完読していたのですが、5冊持ち越しになってしまいました。
◆世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(下)(村上 春樹)
現実世界(といってもハードボイルドワンダーランドなのでかなり変)と深層心理の「世界の終わり」が交互 . . . 本文を読む
7月は絶不調の7冊でした。
◆恋とそれとあと全部(住野 よる)
相変わらず高校生の心理描写がマニアックで微笑ましくて上手な住野さん。女子高生のサブレはややこしいヒロイン、死と程遠いところにいるはずの高校生が死に纏わることに興味を持ち、自殺者の身内にインタビューに行く。
私も子供のころタナトフォビアだった気がして、また先月父を亡くしたこともあって、この本の本題とは違うんだろうけど、そっちの方に引っ . . . 本文を読む
6月25日に父が亡くなりまして、月後半はバタバタしてて、12冊しか読めていません。
まずはミステリーを3冊、昨年末の四大ミステリー・ランキング本は22冊全て読了しました。
◆リバー(奥田 英朗)
650ページに及ぶ長編ミステリー。でもあまり長さを感じなかったのは奥田さんの筆力か。10年の時を超えて起きた4件の殺人事件、当初から容疑者は刈屋、池田、平塚健太郎の3名に絞られる。不可解な動機、したたか . . . 本文を読む
5月は13冊、GWの週が2冊、最終週が1冊と失速しました。
本屋大賞のノミネート本から3冊。
◆汝、星のごとく(凪良 ゆう)
本屋大賞受賞作&第168回直木賞候補作。
前半は「木綿のハンカチーフ」展開(古っ!)。瀬戸内海の田舎町で互いに腐れ親に振り回される境遇の櫂と暁海は恋人同士になるが、櫂は東京で成功し、母を捨てられず島に残った暁海との遠距離恋愛はやがて破綻する。
後半はどうなるんだろうとハ . . . 本文を読む