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新鉱物「糸魚川石」

2010年03月06日 21時02分37秒 | 日記

この石は「糸魚川石」といいます もちろん、私が拾ったものではなく、この写真は青海自然史博物館にて展示されている石です。
糸魚川石が新鉱物と認可されるまでのお話をしたいと思います。
以下の情報は、フォッサマグナミュージアムの宮島宏さんの「とっておきのひすいの話」と言う本を参考にさせていただきます。
まず、青色ひすいの中からストロンチウム・ジルコニウム・チタンを含む珪酸塩鉱物を発見したそうです
もともとあった鉱物に、ストロンチウム・アルミニウムの珪酸塩鉱物のスローソン石(SrAl2Si2O8)があります。
青色ひすいを分析した結果、理想化学式は SrAl2Si2O7 と言うことでスローソン石とは違うことが分かります。 
そこで、ローソン石と言う鉱物の化学式と比べると、
もともとあったローソン石の化学式は   CaAl2Si2O7   
                        カルシウム 
ひすいの中の青色鉱物           SrAl2Si2O7   
                        ストロンチウム                                           ローソン石のカルシウムをストロンチウムに置き換えた鉱物は無いと言うことで
1998年6月23日 松原聰先生、宮脇律郎先生、伊藤加奈子さん、宮島宏さんの4名で
国際鉱物学連合へ新鉱物と申請し10月13日に認可されたそうです
新鉱物の発見は、日本で77番目、新潟県内では3番目だそうです。
そしてその名を「糸魚川石(itoigawaite)」としました
ひすいの中の青い部分(青インクのような脈)これは、ひすいの割れ目から熱水が流れ込みその中で糸魚川石はできたと考えられたそうです。
糸魚川の新鉱物は糸魚川石の他にも「松原石」「蓮華石」などまだまだあります。
素人の私にはとても難しいですが、勉強してまた紹介したいと思います。
「糸魚川石」は フォッサマグナミュージアムや、青海自然史博物館の入り口には
糸魚川石を含む巨大ヒスイが展示されています

 



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