糸魚川ジオパーク!!

メインはこちらです

火山礫凝灰岩・石英班岩

2012年02月26日 05時42分08秒 | 日記


糸魚川も晴れたり、雨が降ったり、また雪が降ったりで安定はしませんが

雪解けも進み春の足音が聞こえてきます


おもしろい石を見つけました。

真ん中から2種類の岩石で別れています

最初はコンクリートに白いセメントがくっついてるのかな?と

思いましたが、学芸員さんに見てもらうと

「上の白い部分は石英班岩(せきえいはんがん)で

下の部分は火山礫凝灰岩(かざんれきぎょうかいがん)です」

なんだか難しい石の名前を言うので漢字をおしえてもらいました

それにしても綺麗な水平に別れていますよね…



こちらの細かい粒が集まった黒っぽい方が火山礫凝灰岩(かざんれきぎょうかいがん)

調べてみると火山礫凝灰岩とは、火山から噴出された火山灰が地上や水中に

たまってできた岩石で、火山の爆発でマグマが砕かれて降り積もったらしい。

粒が細かいのは、急激に冷えて固まったためで固まった速度によって

石の粒の大きさが変わってくるそうです。



こちらの白くて粒が粗いほうが石英班岩(せきえいはんがん)

よく見ると四角い透明な石英の粒がたくさん見えます。

結晶もキラキラしてキレイ

マグマがゆっくりと冷え固まると石の粒があらくなるそうです。

なるほど~!

まず火山の噴火が起きて爆発して降り積もり火山礫凝灰岩ができて

その上にまた降り積もった軽くて白い火山灰が時間をかけて固まっていって

石英班岩のような岩石ができる

地層と同じように層が出来るんだね。

火山が起きてこうやって鉱物が作られると思うと面白いですね

この小さな石でも地球の一部・・・

47億年と言う地球の歴史を考えると感動します

フォッサマグナもこうした火山の繰り返しで6000mもの深さを

埋めていったのですね

地球を知るっておもしろい!

ぜひ色々な石から地球を学んでみてくださいね



流紋岩

2012年02月20日 05時28分42秒 | 日記


もう雪は降らないかな?と油断してたやさき、気まぐれな冬将軍がやってきました。

一晩に40cmも降ると除雪機があっても大変です

今日は天気も良くなるようなので雪が溶けてくれると嬉しいのですが・・・


さて、海岸で紫と青色の変わった石を拾ったのでなんだろう?と思い

学芸員さんに見てもらいました。

「これは流紋岩ですね

珍しい色をしているのは変質してしまったからですね

丸い点々があるのも流紋岩の特徴です

と教えていただきました。

流紋岩と言えば糸魚川で有名な薬石のイメージが強いのですが

こんな流紋岩もあるのですね。



こちらが薬石…こんな石が流紋岩と思っていたけど色々な種類があるようです。

調べると石器時代にナイフや矢じりとして使われていた黒曜石(コクヨウセキ)も

流紋岩だそうです。

糸魚川には黒曜石がありません。

信州(長野県)には黒曜石があり、縄文時代には信州から糸魚川へ

運ばれたそうです。

糸魚川にしかない宝石質のヒスイは北は北海道、南は九州と分布しています。

その土地にしかない鉱物があるからこそ、古代人の流通経路が分かります。

そう考えると縄文時代から船などの交通手段があり川や海を渡り

無い場所には必要な物が送られていたのですね…

スゴイ事です。

鉱物から歴史を知るって面白いですね

いろいろな石を調べてみるのもおもしろいですね


                        
糸魚川ジオパーク・ヒスイの里では
糸魚川の美味しいもの、糸魚川市の見どころを紹介しています。
ぜひご覧ください~



ヒスイ

2012年02月13日 05時54分56秒 | 日記


今年は雪が多い糸魚川・・・

海岸にもたくさんの雪が積もっています

長靴を履いて雪の上を歩いて波打ち際に行くと波打ち際には雪がありません。

天気の良い日もあったので防寒着を着てヒスイを時々探しています

波が高いと砂ばかりになったり、波が高い日の次の日になると

1kg以上の石がゴロゴロしていたりと冬場のヒスイ探しは大変です。

波の高さや風の向きでヒスイが出現する確率も変わっていきます

1回行って翡翠が1個しか見つけられない時もありますが

やっぱりヒスイ拾いは楽しい

写真の翡翠はこの寒い中がんばって拾った翡翠です

大きいものは無いですが色とりどりの綺麗なヒスイが拾えましたよ♪

手前の濃いグリーンは小さいながらも宝石質で光を通します

手前の真ん中は青ヒスイ

その隣は薄いラベンダーヒスイです。


外を歩くと雪で真っ白な世界…

カラフルなヒスイを見ていると元気が出ます

結晶の細かいヒスイに荒いヒスイ、いろいろなヒスイがあるので

やっぱりヒスイはおもしろいですよね。

乾いた雪が降っていた糸魚川も今は湿った雪が降るようになりました。

気温が上がっている証拠です。

春はもうすぐ・・・

海の色も濃い青から、天気の良い日はエメラルドグリーンになって来ましたよ

今年も綺麗なヒスイを探しに遊びに来てくださいね



                        
糸魚川ジオパーク・ヒスイの里では
糸魚川の美味しいもの、糸魚川市の見どころを紹介しています。
ぜひご覧ください~



オーソクォーツァイト

2012年02月08日 16時22分06秒 | 日記



1週間くらい暖かかった糸魚川、今日はまた大雪警報が出て積雪が20cmほど

ありました

山間部は50cmほど降ったのではないでしょうか?

今年は豪雪で海岸にも雪があります。

休みの日には海岸へ行ってみましたが翡翠を一つ拾うことができました

まだまだ海岸は寒いのでなかなかゆっくりと探すことはできません。

写真の石はオーソクォーツァイト
変わった名前ですが10億年前の石らしく石英の粒が固まって出来た鉱物

前からオーソクォーツァイトが欲しかったのですが中々見つけることができません。

昨年の糸魚川市であったミネラルショーで200円で購入しました♪

写真で見るとおり食い違い石です。

食い違い石とは断層の動きの力で、断層がずれた時に櫟が割れ同時に

ずれた珍しい石のことです。

オーソクォーツァイト自体が珍しいのにそれが食い違い石になってる石は

かなり珍しいと思います

オーソクォーツァイトは尻高山にあると言われています。

尻高山は恐竜の時代の化石も見つかる可能性もあるそうです。


恐竜と言えば手取層群(てどりそうぐん)と呼ばれる中生代ジュラ紀から白亜紀の地層が

富山県、福井県、石川県、岐阜県に多く分布していて

富山県の手取層群からは恐竜の足跡も発見されているようです!
 
隣接する糸魚川市の市振海岸でもジュラ紀の化石を見つけることができるそうで

今年は恐竜の化石も探してみたいと思っています

オーソクォーツァイトを探しに尻高山へも行ってみたいですね♪

糸魚川は海岸だけでなく色んな場所に珍しい物が眠っています。

宝箱をひっくり返したような大地の公園ジオパークに今年も遊びに来てくださいね


                        
糸魚川ジオパーク・ヒスイの里では
糸魚川の美味しいもの、糸魚川市の見どころを紹介しています。
ぜひご覧ください~