糸魚川ジオパーク!!

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ヒスイの結晶

2012年04月27日 05時52分30秒 | 日記


糸魚川は桜も咲いて暖かくなりました

春になると畑も始まり耕運機で耕し、じゃがいもを植えました。

今日はこれからトマトを植える予定です

いろいろ忙しく海岸へは行けていませんがもうちょっとしたらヒスイ探ししたいなあ

前に紹介したヒスイ…

実はとても珍しい翡翠だったのです!

写真を見ても普通の翡翠に見えますが穴があいていますよね?

その穴には水晶のような結晶が見えます。

ヒスイと水晶(石英)は共存しないと聞いたので不思議に思い

もう一度学芸員さんに見てもらいました。

すると

「これはレア物だよ~」とのお話し

長年ヒスイを見ていてもヒスイの結晶の構成がわかるヒスイは珍しいそうです。



穴の部分に光を当てて写真を撮ってみました

穴の中に三角や水晶のような柱があります。

こういったヒスイ独自の結晶が見えることはありません。

もっと高度なカメラならどうやってヒスイが出来ていくか確認できそうですよね。

まだまだヒスイには分からない事がたくさんあります

どうやってヒスイという鉱物が生まれたのか?

どうして他の地域には宝石質のヒスイがないのか?

どうして糸魚川にだけ宝石質のひすいがあるのか?

考え出すと止まりません(笑)

暖かくなってきた糸魚川の海岸を歩いてみてくださいね


                        
糸魚川ジオパーク・ヒスイの里では
糸魚川の美味しいもの、糸魚川市の見どころを紹介しています。
ぜひご覧ください~


ストロナルシ石

2012年04月17日 06時10分55秒 | 日記


糸魚川もやっと春を感じられる季節になって来ました

ツクシンボが出てきたり、オオイヌノフグリが咲き始めたり

清楚なスミレが咲いていたり、桜もやっと開花しました

ふきのとうをお味噌と砂糖、みりんで炊いて美味しい「チャンマイロ味噌」を

作りました

ご飯に合うので毎日食べてしまいます。

春が来た嬉しさを体いっぱいで感じることを幸せに思います



さて、写真の石は灰色のヒスイだそうです。

拾ったときはヒスイとは思わず変わった石だなあ~と思いました。



この写真は濡れている状態です。

薄い膜の下に小さな白いツブツブが見えます。

乾くとそのツブツブは見えなくなります。

不思議に思ったので学芸員さんに見ていただきました。

「これはヒスイだね~曹長石の部分もあるけど・・・

ストロナルス石を含むヒスイだね」

「ストロナルス石?」

初めて聞いた名前だったので驚きました!

ストロナルス石は英語ではストロナルサイトと言われます。

なんと!この石、世界で4番目 日本では3番目に糸魚川市で発見された鉱物!

最初に見つかったのはロシア、続いて高知県高知市蓮台(れんだい)

岡山県大佐山のヒスイ、そして新潟県糸魚川市でヒスイ中から発見されました。

その時も姫川で見つかった灰緑色ヒスイの中から発見されたそうで

化学組成はSrNa2Al4Si4O16

科学組織の鉱物の頭文字でついた名前らしく面白いですよね

ヒスイ輝石結晶の粒間を充填する鉱物として存在するそうで素人では中々難しい…

見てもどこにその鉱物があるか分かりませんが写真のような特徴を持つ灰色ヒスイに

含まれているそうです。

糸魚川市ではたくさんの珍しい鉱物も発見されています。

ぜひ色々な石を調べてみてくださいね


班レイ岩

2012年04月05日 06時27分38秒 | 日記


日本中を吹き荒れた強風もやっと落ち着きました。

被害のあった処にはお見舞い申し上げます。

春一番なのかな?とも思いましたが昨日は雪が降って驚きました

地球はどうなっているのでしょう?


さて、写真の石は黒い傷が付いているような部分が角閃石(カクセンセキ)

白っぽい部分は曹長岩(ソウチョウガン)、曹長岩の部分に角閃石の長細い結晶が

溶け込んで美しい青色に変わっています

この2種類が混ざって班レイ岩(ハンレイガン)となったそうです。

違う種類の岩石が混ざって別の鉱物になることもあるのですね・・・

結晶も角閃石は長細いし、曹長岩は魚のウロコのようなのが張り付いているような

キラキラした結晶です

決勝をルーペで見ると面白いです。

拾った石をじっくり見ると部分的に違う結晶があるのが分かります。

いろんな石を拾ってみてくださいね