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Letter from Yochomachi:新潟県中越沖地震……原因の究明の方向が見当違いだな

2007年07月21日 17時29分55秒 | ブログ漫才
 地震に強いと言われるツーバイフォー工法ですが、過信は禁物だと思うのですがねぇ。( ̄~ ̄;) ウーン

Letter from Yochomachi
余丁町散人の隠居小屋 - Blog
NHKクロ現:新潟県中越沖地震……原因の究明の方向が見当違いだな
http://homepage.mac.com/naoyuki_hashimoto/iblog/C1310380191/E20070718201454/index.html
阪神大震災の教訓がまるで生かされていない。日本の伝統とやら言う「日本建築」が問題なのである。
窓が大きく、柱で屋根を支え、屋根に瓦と壁土を入れて重くする日本の伝統建築こそが問題なのである。ツーバイフォー住宅や工業(プレファブ)生産住宅は全く問題がなかった。NHKはなぜそれを言わないのか?


 日本の伝統的なものが批判できるとなると、嬉々としてデンパをとばし始めるご隠居さんである。(-_-;)
 でも、実際には、ご隠居さんの願望どおりに「日本の伝統工法である軸組工法の問題」ではないようです。(^^ゞ

新潟県中越地震から学ぶもの たてもの修復支援ネットワーク:新潟県中越沖地震対応の1日目
http://blog.livedoor.jp/niigata_sumai/archives/50648323.html
【被災建物の状況】
   ・
 住宅被害は、駅前本町通りなどにみられる開口部の広い町屋づくりの建物の、柱・壁量バランスを欠いた建物がファサードに向けて倒壊していた。また典型的な農家型住宅のなかでも、柱のわりに開口部の大きな建物や、構造への配慮を欠いた増改築をされた建物に、倒壊などの手ひどい被害がみられた。
 3年前の中越と違うのは、海ベリの塩害を気にする建築風土もあり瓦屋根が多いこと。また柏崎は県内でも雪が比較的少ない地域であるため、平面の姿が方形ではなく、くの字、この字型の家が多かったのも、被害を大きくしている。また土蔵の倒壊もみられ、直下型地震の特徴を示していた。


 と言うことで無理な設計の建物が倒壊したわけであり、軸組工法の問題ではありません。
 広い開口部を支えるための柱と梁の強度不足が原因であったわけですね。
 それなりに強度のある部材を使っていれば倒壊は免れたとも言えます。

 ご隠居さんはツーバイフォーをべた褒めしていますが、ツーバイフォーで広い開口部のある町屋づくりの家を建てることは難しいと思います。
 2インチ×4インチの柱で広い開口部を支えることは無理がありますからね。(^^ゞ
 ツーバイフォー工法は合板による壁によりその強度があるわけですが、日本の風土では腐りやすい外材を錆びやすい釘で打ちつけたような代物では、その強度もいつまで保証されることやら。(-_-;)

NHKが大好きな「日本の伝統文化こそ最高」路線と一致しないからである。日本の伝統建築が悪いはずはないという思いこみが、日本の伝統文化とやらを継続させ、阪神大地震では何千人の死者を生み、今回の柏崎自身では9名の死者をもたらした。
土建屋と地権者を儲けさせるだけの無駄な公共事業のかわりに、同じお金で日本伝統建築の耐震化に取り組んでさえいたら、今回の9名の死者は防止できたのである。阪神大震災の6000名の死者がニッポンに提起した教訓がまるで生かされていないことに、怒りを覚える。


 阪神大震災で倒壊した建物も中越沖地震と同様な原因でありました。

耐震性・阪神大震災の倒壊原因
http://www.ads-network.co.jp/seinou/se-5/se-5-03.htm
情報元:
住まいの水先案内人
http://www.ads-network.co.jp/index.htm
1.阪神大震災の倒壊原因
 木造住宅の耐震性を高めるためには、大きな被害が出た阪神・淡路大震災の実態を知っておくことも必要です。
 阪神・淡路大震災では多くの建物が倒壊や大破ましたが、大規模な調査の結果、古い建物に被害が多いのは当然として、最近建てられた建物でも耐力壁の不足やバランスを欠いたもの、あるいは接合部分の不良などさまざまな問題点が浮き上がってきました。
 建築基準法は、これらの原因を踏まえ、平成12年に法律の大改正を行い、3の「不均衡な耐力壁」を是正するために、1/4法といわれる耐力壁のバランスをチェックする方法を明確化し、4の「柱・土台の接合力不足」を補うために、柱の接合金物の詳細を新たに規定しました。
 また、5の筋交いの施工不良を防ぐために、筋交いプレートを付けることを明文化させました。


 阪神大震災以降に柱や梁、筋交などの接合金物の使用が軸組工法に義務付けられたわけですが、未熟な職人の技量でもそれなりに安全なものができるようになったと言うことですかね。(´ヘ`;) う~ん・・・
 腐りやすいビスや釘で果たして何年持つのやら?(ステン製ならまぁ安心だが、手抜き業者なら鉄製を使うかも知れぬ。--;)
 昔の大工さんみたいに釘をあまり使わないやり方のほうが長期にわたって安心なのですが、熟練の職人を大事にしないような現在の建築業界のありようでは無理かな。
 まぁ、それでもご隠居さんの言うように、「阪神大震災の6000名の死者がニッポンに提起した教訓がまるで生かされていない」と言うようなことはないようです。
 少なくとも、新たに建てる家については耐震対策が施されるようになったわけですからね。(自腹ですが)
 すでに建っている家については耐震対策が施されるかどうかは、その家の持ち主次第ですが、こりゃ仕方が無い。個々の家に税金を投入して耐震対策を施すわけにもいかないですからね。
 ただ、専門家がその家の耐震強度をチェックしてくれるようなサービスぐらいはあっても良かったかも知れません。
 耐震強度が弱いと判断された家については、屋根を重い瓦から軽いカラー鉄板などに葺き替えるような対策もできたでしょう。ただ、瓦と違いメンテナンスフリーと言うわけには行きませんがね。
 ρ(・・。)ご参考。

はじめに----家と瓦
http://web.mac.com/yoshie_n_tono/iWeb/numata_seiga.co.jp/Report%20top/3A5E8780-65A3-11DB-8359-000D93AD52DA.html
情報元:
沼田製瓦工場
http://web.mac.com/yoshie_n_tono/iWeb/numata_seiga.co.jp/home.html
■ 屋根になにを求めるか ■
 次に屋根材を別の観点から分類してみます。
 いわゆる「軽い屋根材」と「重い屋根材」です。
 「軽い屋根材」の代表はカラー鉄板などの金属系の屋根材で、「重い屋根材」の代表は、粘土瓦やセメント系の瓦が該当します。
 近年、大きな地震に見舞われた地域では、一時期瓦離れの現象が起こったと言われてます。
 確かに、耐震診断を行い、構造的に弱いと診断された場合は、もし屋根が瓦で葺かれているのであれば、金属系の屋根材に葺き直すのもひとつの賢明な方法と思います(瓦工事業の私としてはとても残念ではありますが)。
 しかし、住宅を新築する場合、たとえ軽い屋根材を選択したとしても、構造的強度は重い屋根材でも充分持ち応えられる強度にしておくことをお奨めします。
 これはつまり、住宅性能(若しくは住宅価値)の基本中の基本は、基礎と構造体(もっと言えば地盤の品質も加えたい)にあるからです。
 建築予算は限られている場合がほとんどです。その限られた中で、どこに最優先に予算を配分するか、と言えば、地盤、基礎、構造体であると断言して良いと思います。これらの部分さえしっかりしていれば、その他のことは後々になっても比較的柔軟に対応できます。この「基本がしっかりしていて、その他が柔軟である」ことが、住宅の資産価値を大いに高め、かつ持続させます。例えば、新築時に屋根に配分する予算が少なければ、取り合えず横葺カラー鉄板で葺いておき、後々余裕が出来た頃に瓦なり好みの屋根材で葺き直せば良いのです。構造体が強固なら、この時の屋根材の選択も自由です。
 余談になりますが、この考え方の究極の形がスケルトン・インフィルです。構造体(家の枠組み)を強固なものにし、その他(内外装、設備)を分けて設計することで、将来的に、間取りや、内外装、設備の変更が自由に出来るというものです。


 ツーバイフォーのような壁で強度を出すような建物の場合、リフォームは困難です。壁の合板をはがしたらそこには2インチ×4インチの細~い部材しか無いわけですからね。
 ツーバイフォーはメンテナンスフリーの建物ではなく、メンテナンスができない建物と考えるべきです。早い話、使い捨ての家ですな。
 軸組工法のしっかりした構造の家のほうが、将来にわたって財産的価値があると言えます。
 少なくとも日本においてはですね。(^_^.)

蛇足)6000人の死者を出した阪神大震災では、地震発生後三日経っても、水も電気もガスも食糧も、お上は一切住民に持ってきてくれなかった。でも一向困らなかった。各家庭の冷蔵庫の中の食糧だけで、ゼイタクを言わなければ一週間ぐらいの生存は可能だからだ。直ちに一万人分の晩ご飯を確保しなければ住民はすべて飢え死にするという新潟県庁のスタンスは、大げさすぎるし、Profiteer みたいだな。

 阪神大震災での救援活動の遅れは、クチサキばかりの左翼のバカどもにあったわけですがお忘れかな?

韓国より遅れて対策本部作った村山、ダイエーより対処遅れた村山♪
http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Bull/9881/sinsai.htm
韓国より遅れて対策本部作った村山、ダイエーより対処遅れた村山♪
人命救助のヘリの着陸は禁止しておいて、自分が視察の時には陸上競技場にヘリで降りた村山♪
米軍の援助断って被災者見殺しにした村山♪
記者になんども現地入りを促されても突っぱねて逆切れの村山♪
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 コメント欄には、ご隠居さんの不様な姿勢が表れています。

HaloScan.com - Comments
http://www.haloscan.com/comments/naoyuki/E20070718201454/
あのー、阪神大震災は1月に発生しましたね。
で、今回の中越沖地震は7月ですよね。
気温差はどれだけあるのかって、お考えになられました?
それと湿気とか考えれば、県庁の判断はある程度正鵠をいていると思いますがね。


↑缶詰とクラッカーでも良いじゃないですか?(散人コメント)
Edited By Siteowner

nanasi | 07.18.07 - 10:51 pm | #
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2 コメント

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Unknown (RK)
2007-07-22 01:16:39
見る限りこのご隠居という人は、今回の地震の一件にしろ、国内の一次生産業に常々とんちんかんな批判をかましていることにしろ、自分勝手な印象論(それも間違いだらけの)がその根拠になっているように見えます。
こういう人に「日本の伝統」などとはあまり騙ってほしくないですね。

柱と梁に十分な強度があれば、筋交いなどを加えることで必要十分な耐震性は確保できるはずです。
逆に、壁を強度メンバーにする建築法は、おっしゃるとおり温暖湿潤な気候の元では素材によっては耐久性に不安が出てきますし、地震の揺れで壁にクラックでも入ったらその修繕は容易ではありません。
そもそも日本の気候・風土では広い開口部がなければ、始終エアコンつけっぱなしにでもしないととても快適に過ごせる家にはならないわけで、伝統には常にそれなりの理由があるもんなんですけどね。
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RKさん、どうも (空楽)
2007-07-23 15:18:02
>そもそも日本の気候・風土では広い開口部がなければ、始終エアコンつけっぱなしにでもしないととても快適に過ごせる家にはならないわけで、伝統には常にそれなりの理由があるもんなんですけどね。

 密閉性の高い欧州の家では、最近の温暖化による暑さで死人が出ているようで...。家をすぐに開放的な家に建て替えるのは困難ですからね。(-_-;)

 街中みたいに集まって暮らさなければ、夏の暑さも日本家屋なら結構すごせるものです。

 愚妻さんはぶつぶつとエアコンを欲しがりますが、別にエアコンなくても昼寝はしている。
 暑くてどうしても眠れないと言う夜は、ほとんどありません。

 暖めるより冷やすほうがエネルギーを消費しますから、やはり温暖な日本の地域では夏を快適に過ごせるような家を建てるべきなのでしょうかね。(^_^;)
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