裁判官ってナンですか? 検察官ってナンですか?

2022-10-15 11:40:58 | 馬鹿なニッポン

ニッポンって、滑稽な権力をもつ国。

 

僕の友人が、軽犯罪で留置された。

もう、何十年前だろう、か。

 

酔っぱらって自転車に乗って、駅前から自宅へ帰る途中で、

巡査に職務質問された。

自転車を支えにしていたが振らついて、

巡査の肩にふれ、はずみで巡査の肩から懐中電灯が落ちた。

彼は、公務執行妨害で、逮捕された。

 

彼が悪いのだが、逮捕され、留置された。

 

ここからが、

このニッポンの縮図だ、苦笑い。

苦くも笑えない話だ。

 

彼がいうには、

見下ろす小窓から、裁判官は、

「もう十日の留置」を求めた。

(期間は不確かだ、自分の記憶が曖昧だから、たぶん)

自分の意見も聴かずに、一方的に通告された、そうだ。

「なぜですか」と、当時の置かれた立場で彼が精一杯に訊ねると、

若い女性の裁判官は、

検察官が「そう」言っているから、と。

 

「裁判」の定義が崩れた、そうだ。

これが、彼を裁く判決だった。

 

その後、無罪放免となる前日、

検察官と面談した際に、

検察官は、留置された彼に言った。

「留置数が足らないんだ」と。

数合わせで、留置されてたと云うわけだ。

 

「留置」の概念が崩れたそうだ。

「留置」とは、証拠隠滅、逃亡の怖れがあるからのはず。

 

「権力」はおそろしい。

とくに馬鹿が持つ権力は。

ニッポンって、

なんて無知でノウテンキなおそろしい国なんだろうか。

 

 関東大震災のとき、憲兵や、市民が自警団をつくり、

 デマで、韓国人を殺し、主義者を逮捕、殺害した。

 憲兵時代の甘粕雅彦に、

 大杉栄、伊藤野枝、甥っ子の橘宗一が殺害されたのは、

 有名な話だ。

 

検察官が言っているからと判断する裁判官、

「数合わせ」の留置という検察官。

 

狂った権力、

自己都合の検察官に、思考停止の裁判官。

 

 

被害の彼は、元気だろうか。

まだ、狂ったこの国で、正気で生きているんだろか。

 

小さな事件で、これだから。

大きな事は、比例して、大きく滑稽なんだろう。

大きくなるほど、笑えなくなるとしたら、

話し手の自分が、下手くそなんでしょう。

 

疑惑の政治家が不起訴になる。

真っ黒な案件を弁護団が訴訟しても、見事に却下する。

検察官も裁判官も、小さな馬鹿と、大きな馬鹿がいる。

小さな馬鹿から、大きな馬鹿は、比例して馬鹿になるはず。

 

このニッポンでは、

小さくても、大きくても、

イチはイチなのだが、

馬鹿さ加減は大きく滑稽になるんだろう、か。

「数合わせ」には釣り合わない。

 

 

ちなみに、巡査の肩の懐中電灯は、

自分のものでなく、他の巡査のものだった、そうだ。

どうも、それがバレてしまうので、頭に来て逮捕したそうだ。

ここにも、馬鹿がいる。

逮捕しなければ、穏便にやり過ごす術(すべ)もあったろうに。

 

また、彼は、留置場のなかで、

同室に、殺人罪を通告された被疑者がひとりいたそうだ。

彼は、その通告書を見せてもらったそうだ。

 

 

 

どんな、このニッポンの裁判官が、

判決をくだしたんだろうか。