あの社会人時代の、馬鹿なオレ。もうひとつのクリエイティブのほう、の。(そのもうひとつの5)

2023-07-31 21:55:17 | 馬鹿なオレ

やっと、本題だ。

前提となる状況を説明する為に、

時間を掛け過ぎてしまった。



下請けの請求書、領収書の提出、と聞いて、

身に覚えのある、悪い方は、察しが良い方です。

3を、8にしたり、5を、6にしたり、ね。

身に覚えがないとは、……… 。


そうです、

提出すべき、請求書、領収書の改竄です。


そうしないと、経営を維持するための利益が、

産まれてこない、という会社の上意下達であった。

窮鼠 猫を噛む、如く、改竄するのだ。

どちらにしても、ネズミの所業だ。



オレたちが、ジェリーで、

代理店が、トムだ。( 富む、吐夢、葬 )。

狂犬から、虐( いじ)めッ子の猫に、役者が変わった。

アニメのように、

やったり、やられたり、仲良くケンカはしない。

トムに、一方的に、虐められ、ヤラレっ放しだ…… 、



本来、

映像を作る為に、苦労もいとわず、

休日返上だったり、睡眠時間を削っての作業であり、

(ホントは、ここにも、大きな問題があるのだが、

 今回は、置いておくとして)

仕事とはいえ、改竄作業の為に、

自分の時間を削るのは、間違っている気がした。

まったくもって、やすっぽい、

馬鹿なオレの、せいぎ感だ。



しかし、

ここでも、ヒトは、間違った道を、

自分の道として、歩み始めてしまう。



完成した商品を納品すると、

その仕事の数だけ、改竄作業が、

現場の制作

(PM : プロダクションマネージャー、

AD : アシスタントディレクター )

と、呼ばれる、彼ら、彼女らの仕事としての、

ネズミの所業が待っている。


彼ら、彼女らは、

請求書、領収書の数字の切り貼り、

そのコピーでの作業から、

パソコンに、スキャンして、

パソコン内での作業の進化に、

スキルアップを感じ、同僚に、そのスキルを自慢する。

これもひとつの、モノづくり、クリエイティブと、

思い込んで、作業をしていたんだと、

信じてやっていたんだろうか。


悪い事と知りながら、必要である、という、

必要悪という言葉で、自己肯定をして、

麻痺をしていく。



もう、20年以上も前の事である。

現状は、もう、さっぱり、

どうなっているのかは、わからない。



コストカッターなんて、存在、そのものが、

時代遅れの産物で、冗談みたいな悪夢だったと、

カットされているの、かも。



上意下達の上と下の中間にいたオレは、

彼ら、彼女ら、からは、上司であり、

上意下達を、上意下達へ、と、

橋渡しをし、指示をしていた。



勿論、オレも麻痺ぎみ組、

必要悪のネズミの一味だったんだ。

 




To be continued

 

17/09/18 07:24 再掲載


あの社会人時代の、馬鹿なオレ。もうひとつのクリエイティブのほう、の。(そのもうひとつの4)

2023-07-31 05:35:57 | 馬鹿なオレ

このコストカッター野郎ッ、

裏切者ッ、夜道に気を付けろぉ、と、

テーブルを強く叩き、脅す、

プロダクションの血の気の多い、

ヤクザモドキのプロデューサーもいたと聞く。



虚しく吠えて、それで、お仕舞い。

結果は、なにも変わらない。



ただ、よく、噛み付いてくれたと、

拍手をするものもいれば、

コストカッターも、

大変な商売だねぇ、俺なら絶対にやりたくないね。

と、同情票が、数ポイントあがる、かだ。



ここまで来ると、

正しさの根拠は、なにもない、

下請けへの、代理店のチカラが絶大な事が、

判明(わかる)だけだ。



他業種でも、大企業と中小企業の関係のなかに、

同じ相似性を、いとも容易(たやす)く、

見つける事が、出来るだろう。

この業界に、限る事なく、

全ての下請けが被った困難であったと思う。

大きなプロダクションは、対応できたが、

中小企業のプロダクションは、

その状況に、適応するために、

その間、もがき、逼迫をした。



代理店も、

外部への締め付けと、

同様に、内部にも及んだのであろう。

最近の過労を苦にした自殺を知ると、

何も変わっていないような気がする。

むしろ、更に、悪化しているかのような気にもなる。


ある企業では、

どんな企画でも、一律、支払う金額が決まっていた。

そうすることで、

代理店は、継続して、

同じプロダクションで制作することで、

凸凹を、調整しなさいというやり方を取った。


代理店のクリエイターとの手が結ぶことができれば、

プロダクションとしては、

予算の掛かる企画の為に、貯金をしたり、

制作した後の、予算のオーバー分を補うために、

低予算の企画を、制作することで、

調整する事が出来たのだ。

 



To be continued


 

17/09/17 06:00 再掲載


あの社会人時代の、馬鹿なオレ。もうひとつのクリエイティブのほう、の。(そのもうひとつの3)

2023-07-30 09:25:32 | 馬鹿なオレ

さておき、
コストカッターは、

機材や、編集室などの、

あらゆる料金表を、入手しており、

見積書に、本来の機材屋の機材費に、

のっけるプロダクションの利益金額、

 

いわゆる、掛け値というものを、

一律、10%以下と決めた。



機材屋の定価料金が、1,000円のモノは、

見積書には、1,100円まで、という設定だ。

1,300円と、見積書に記載したら、


赤ペン先生が、自動的に、添削して、

コストカット、削除する。


全体のパイを、細かく削り、

全体への間接費も削ったのだ。


そこには、プロダクションの救いとなる逃げ道は、

残されていなかった……… 、

基本、今までが、今までだったんだが、

簡単に言えば、ボッタくれなくなったんだ。

ボッタくる、というと、乱暴だが、

そうして、利益をあげることで、

代理店からの入金の前に、

各スタッフや、現場での支出を賄い、

プロダクションというのは、

経営を保つ事ができたのだ。



コストカッターの誕生、

その反動は、余りにも大き過ぎた。

じゃあ、そこまでして、

代理店のコストカッターに従って、

完成したビデオテープの商品を、無事、納品し、

すべての下請けからの請求書と、現場の領収書を、

添付したうえで、

代理店へと請求書を提出したところで、

満額を、頂ければいいが、

結局、ドガチャカして、

つまり、

いままでのテーブルでの打ち合わせを重ねた事を、

ちゃぶ台を引っくり返すように、ない事にして、

チョンと、この金額しか払うことが出来ないと、

上限を切られることもあった。

なんの、エビデンス(証拠、証明)作業か、

わかったもんじゃない。

コストのカッターではなく、

単なる、値切り、買い叩きだ。



欧米の、エビデンス制には、

間接費が守られていた事を考えれば、

この国は、相も変わらず、カタチだけを輸入をし、

手前ぇ勝手な、ご都合主義の、

うわっつらの、輸入業者だ。

代理店も、政治家も、ヨコモジ、好きだもンね。

本来の事実や、意味を、

ズラしたり、誤魔化せるからね。

 

あまりにも、哀しい愉快な奴らの事情は、

奴らの云う、“” Win. Win. “”って、

自分たちにとっての “”Win × Win“”、

“”Win“”の二乗、だからね。

まったく、愉快で、笑えねぇよ。




To be continued

 

 

17/09/16 06:13 再掲載


あの社会人時代の、馬鹿なオレ。もうひとつのクリエイティブのほう、の。(そのもうひとつの2)

2023-07-29 05:34:55 | 馬鹿なオレ

この国では、驚くことに、



クライアントである、

メーカー企業の広報部と、経費担当が、

撮影現場に来て、

撮影機材の、照明機材の、録音機材のと、

見積書に別途添付した、

機材リストに、細かく書き出した、

機材、備品のすべてを、ひとつ、ひとつ、

現場の機材と照らし合わせる、という、

突拍子も無い、時間と云うコストの掛かる、

見分作業を決行した。



その機材が、何に、どう使われるかは、

二の次で、根本からは、理解をしようとはしない。

ただ、単に、

見積書の機材リストに記載されている機材名と、

現場の機材との照らし合わせをする単純作業を、

カルタの読み札と、絵札を合わせるように、だ。



「 千早振る 神代もきかず 竜田川

 から紅に 水くぐる とは 」の、意味なんて、

「 とは 」の謎なんて、てんで、興味無いンだから。



札が合えば、満足するんだから、ね。

このカルタ遊びに、愚かに浮かれる、

お正月気分を盛り上げる為の、

おせちも、お屠蘇も、

おせちに飽きたら、カレーもね、も、

コストとして、カットされたのは、言うまでもない。



撮影現場のモノゴトを、理解もしない、

門外漢のエリート諸君に、

カルタごっこは、面白かったのだろうか。

このくだらない、子供じみた遊戯は、無料だから、

コストとして、カットの対象には、ならないのか。

この子供じみた遊戯に、

付き合わされるスタッフの時間は、

コストとして、カットの対象には、ならなかったのか。



プロダクションと、

企業との信頼関係は、

“”ご破算に、願いまして〜はぁ“”と、

全く、信頼度のないゼロレベルに貶(おとしめ)られ、

企業側としても、大雑把な全体像より、

枝葉末節に、こだわる、さして効力もない行為に、

効力を感じ取ったんだ。



代理店は、クライアントに対して、

この厳かなカルタの遊戯の儀式に、

何も意見を言えない、

狂犬から従順なポチとなっていた。

あわせて、制作会社は、

従順なポチの、糞(ふん)を入れる、

無言の糞袋の役割を担った。



この流れに対応するカタチで、

大手代理店のコストカッターが生まれ、

一番じゃなきゃダメですか ?

って、大手側の力づくの、鉈が振るわれたわけだ。

どんぶり勘定は、既に、時代遅れとなっていた。


機材というのは、

現場の状況に対応するために、

想定内の範囲ではあるが、必要最小限ではなく、

ある程度、現場の状況に対応できる様に、

余分な機材や、消耗品は、用意されるものなのだ。



彼らエリートは、

照明用に、熱が伝わらないように紙を挟む、

木製の洗濯バサミ(ピンチ)までも、

それが、何個あるかを、

ひとつ、ひとつ、チェックした。

手作業で、在庫を調べる、

どんぶり勘定並みの、

時代遅れの、金物屋の棚卸しかッ、てぇの。

ピンチのような消耗品を、

ひとつ、ひとつ、数えるなんて、

まともな、一流企業の大人のする仕事では無い、

と思った。


疑い始めた、地頭(じとう)は、

隠し里を、探り出すのに、躍起となった。



それでも、

すべて、茶番と、理解をしている、

利口な戦士もいれば、

 

それでも、

本気で、探し出そうとする、頓馬な戦士もいた。

 



利口な戦士は、

デモンストレーションとしての抑止力だと、

理解をしていたようだが、

 

頓馬な戦士は、隠された、無駄なコストを見つけだし、

手柄を上げることに、熱を上げた。

熱の伝わらない、木製ピンチで、

頓馬な戦士に、目が醒めるように、

何個をぉ、顔に付けられるか、試してみようかぁ。

誰か、そのピンチだらけの顔を見て、

哀しく、嗤(わら)ってくれただろうか。



戦わなくていいんだって、

平和的に、友好的に、やろうぜ、お互いに。

強行手段じゃなくて、

対話路線じゃないの、ナニゴトも。



付き合わされる、こちらが、

見積書に、「 機材確認立会い作業費 」として、

見積書に、記載したら、

コストカッターは、笑ってくれただろうか。

苦笑い、で、0円、と、赤ペンが、入ったろうか、

スマイル、0円、並みに、ね。

一度、試してみたら、よかった、ね。

コストカッターの人間性、ユーモアが、試せたはずだ。


企業の諸君、

現場の機材以上に、

見積書に記載されている機材名は、見つかりましたか ?

むしろ、現場の直前の判断で、

現場の機材の方が、

見積書に記載されている機材のリストより、

多くなっているケースの方が、

多かったんじゃないでしょうか。



結果、この見分作業に、

大きなメリットは、あったのでしょうか。

その頃の企業戦士だった諸君、

すでに、皆さんは、要職に就いているだろう。

若しくは、

残念なことに、自分自身が、

頓馬なコストの対象になってしまっているだろうか。

如何に、己たちの行為が愚かだったか、

内省し、今後に、活かせ。

馬鹿なオレに、言われたきゃないよね。

じちょう的に、わらってますから、ご勘弁を。



※じちょう、自嘲、自重。

※わらう、撮影業界用語で、

その場所から、どかすって、いう意味がある。

 

17/09/15 06:09 再掲載


あの社会人時代の、馬鹿なオレ。 もうひとつのクリエイティブのほう、の。 (そのもうひとつの1)

2023-07-28 19:27:59 | 馬鹿なオレ
あの社会人時代の頃、

もう、時効だろう。
映像の制作会社での話だ。

広告の代理店は、
コストダウンを、図(はか)るために、
下請けのプロダクション(制作会社)に、
いくつかの、大きく、小さな,、策略を巡らせた。

大きくは、
下請けプロダクションからの請求書への
全体の間接費を、15%から10%へと、
下請けとの協議は、全くなく、
一方的に、バッサリと、鉈(なた)で、切り落とした。

正しくは、協議がない、ではなく、
この条件をご理解して頂ける制作会社様と、
今後、お取引を続けさせて頂きます、
ご協力の程をお願い致します、と、
ご丁寧な脅迫的な強要だ。

3000万の15%は、450万、
それが、300万に、なるってこと。

天下のご下命で、
例えばだけど、いきなり、150万が、
利益としての今までの取り分が、
消えて無くなってしまうことだ。

なんだか知らなけど、
米の検地の升を、
いきなり、デカくされてしまったようなことか。

これを、インチキというか、どうかは、
歴史が、教えれくれるだろう。

プロダクションの、
左手首は、切り落とされ、地面に、転がり、
残された左腕から、
血が、どっと、どっとと、噴き出し流れた。
転がる左手の周りに、
どす黒い血溜まりが出来上がった。

ここから、真綿で締めつけるような、
条件が、ひとつ、ひとつ、強要されていく。

もう、左手は、切り落とした、
利き腕と思われる右手は残して、
次は、足の指を、いっぽん、いっぽん、と、
切り落としていく様に。
どす黒い血が、
いっぽん、いっぽん、いっぽん、いっぽん、から、
噴き流れ出る。

奴らに、左手という、一応の配慮はあるが、
左手が利き腕だったらという、配慮はない。
一律である、とどまるところを知らない、
なんでも噛みちぎる、乱暴な狂犬のような強権だ。

中小企業の制作会社にとっては、
どうやって、この難事を、
乗り越えて行けばいいのかが、問われる状況である。

代理店は、
プロダクションのプロデューサーだった人材を、
金で、取り込み、彼らを、疑いない程の、
明確で露骨な「コストカッター」と名乗らせた。

彼ら、コストカッターは、
プロダクションの内部事情に、明るい訳だし、
人件費、機材費、撮影現場での経費、
ポストプロダクションと呼ばれる、
撮影後の、映像の編集や、音入れ作業の、
料金価格にも、当然、明るい。

明るい彼らの、コストカッター作業が、
切られる側からしたら、真っ暗闇なだけだ。

いままで、どんぶり勘定で、
ビジネスが、成り立ってこと自体が、
前近代的であったのは、否定は出来ない。

一部の外資系や、コスト管理にうるさい自動車会社は、
すでに、エビデンス(証拠、証明)制を敷いており、
プロダクションからのすべての下請けへの請求書や、
現場での支払った領収書を、代理店への請求書に、
添付するというシステムを実行させていた。

ちなみに、海外で、撮影した際は、
当時、既に、分厚いファイルに、
すべての領収書が、綴じられていた。
このエビデンス制は、
欧米では、至極、当たり前の商習慣であった。
もっとも、その正直さへの報酬として、
全体への間接費は、20%〜25%が、担保されていた、と記憶する。



To be continued
 
 
 
 
初出 17/09/14 00:15  再掲載