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あの社会人時代の、馬鹿なオレ。もうひとつのクリエイティブのほう、の。(そのもうひとつの5)

やっと、本題だ。

前提となる状況を説明する為に、

時間を掛け過ぎてしまった。



下請けの請求書、領収書の提出、と聞いて、

身に覚えのある、悪い方は、察しが良い方です。

3を、8にしたり、5を、6にしたり、ね。

身に覚えがないとは、……… 。


そうです、

提出すべき、請求書、領収書の改竄です。


そうしないと、経営を維持するための利益が、

産まれてこない、という会社の上意下達であった。

窮鼠 猫を噛む、如く、改竄するのだ。

どちらにしても、ネズミの所業だ。



オレたちが、ジェリーで、

代理店が、トムだ。( 富む、吐夢、葬 )。

狂犬から、虐( いじ)めッ子の猫に、役者が変わった。

アニメのように、

やったり、やられたり、仲良くケンカはしない。

トムに、一方的に、虐められ、ヤラレっ放しだ…… 、



本来、

映像を作る為に、苦労もいとわず、

休日返上だったり、睡眠時間を削っての作業であり、

(ホントは、ここにも、大きな問題があるのだが、

 今回は、置いておくとして)

仕事とはいえ、改竄作業の為に、

自分の時間を削るのは、間違っている気がした。

まったくもって、やすっぽい、

馬鹿なオレの、せいぎ感だ。



しかし、

ここでも、ヒトは、間違った道を、

自分の道として、歩み始めてしまう。



完成した商品を納品すると、

その仕事の数だけ、改竄作業が、

現場の制作

(PM : プロダクションマネージャー、

AD : アシスタントディレクター )

と、呼ばれる、彼ら、彼女らの仕事としての、

ネズミの所業が待っている。


彼ら、彼女らは、

請求書、領収書の数字の切り貼り、

そのコピーでの作業から、

パソコンに、スキャンして、

パソコン内での作業の進化に、

スキルアップを感じ、同僚に、そのスキルを自慢する。

これもひとつの、モノづくり、クリエイティブと、

思い込んで、作業をしていたんだと、

信じてやっていたんだろうか。


悪い事と知りながら、必要である、という、

必要悪という言葉で、自己肯定をして、

麻痺をしていく。



もう、20年以上も前の事である。

現状は、もう、さっぱり、

どうなっているのかは、わからない。



コストカッターなんて、存在、そのものが、

時代遅れの産物で、冗談みたいな悪夢だったと、

カットされているの、かも。



上意下達の上と下の中間にいたオレは、

彼ら、彼女ら、からは、上司であり、

上意下達を、上意下達へ、と、

橋渡しをし、指示をしていた。



勿論、オレも麻痺ぎみ組、

必要悪のネズミの一味だったんだ。

 




To be continued

 

17/09/18 07:24 再掲載

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あの社会人時代の、馬鹿なオレ。もうひとつのクリエイティブのほう、の。(そのもうひとつの4)

このコストカッター野郎ッ、

裏切者ッ、夜道に気を付けろぉ、と、

テーブルを強く叩き、脅す、

プロダクションの血の気の多い、

ヤクザモドキのプロデューサーもいたと聞く。



虚しく吠えて、それで、お仕舞い。

結果は、なにも変わらない。



ただ、よく、噛み付いてくれたと、

拍手をするものもいれば、

コストカッターも、

大変な商売だねぇ、俺なら絶対にやりたくないね。

と、同情票が、数ポイントあがる、かだ。



ここまで来ると、

正しさの根拠は、なにもない、

下請けへの、代理店のチカラが絶大な事が、

判明(わかる)だけだ。



他業種でも、大企業と中小企業の関係のなかに、

同じ相似性を、いとも容易(たやす)く、

見つける事が、出来るだろう。

この業界に、限る事なく、

全ての下請けが被った困難であったと思う。

大きなプロダクションは、対応できたが、

中小企業のプロダクションは、

その状況に、適応するために、

その間、もがき、逼迫をした。



代理店も、

外部への締め付けと、

同様に、内部にも及んだのであろう。

最近の過労を苦にした自殺を知ると、

何も変わっていないような気がする。

むしろ、更に、悪化しているかのような気にもなる。


ある企業では、

どんな企画でも、一律、支払う金額が決まっていた。

そうすることで、

代理店は、継続して、

同じプロダクションで制作することで、

凸凹を、調整しなさいというやり方を取った。


代理店のクリエイターとの手が結ぶことができれば、

プロダクションとしては、

予算の掛かる企画の為に、貯金をしたり、

制作した後の、予算のオーバー分を補うために、

低予算の企画を、制作することで、

調整する事が出来たのだ。

 



To be continued


 

17/09/17 06:00 再掲載

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あの社会人時代の、馬鹿なオレ。もうひとつのクリエイティブのほう、の。(そのもうひとつの3)

さておき、
コストカッターは、

機材や、編集室などの、

あらゆる料金表を、入手しており、

見積書に、本来の機材屋の機材費に、

のっけるプロダクションの利益金額、

 

いわゆる、掛け値というものを、

一律、10%以下と決めた。



機材屋の定価料金が、1,000円のモノは、

見積書には、1,100円まで、という設定だ。

1,300円と、見積書に記載したら、


赤ペン先生が、自動的に、添削して、

コストカット、削除する。


全体のパイを、細かく削り、

全体への間接費も削ったのだ。


そこには、プロダクションの救いとなる逃げ道は、

残されていなかった……… 、

基本、今までが、今までだったんだが、

簡単に言えば、ボッタくれなくなったんだ。

ボッタくる、というと、乱暴だが、

そうして、利益をあげることで、

代理店からの入金の前に、

各スタッフや、現場での支出を賄い、

プロダクションというのは、

経営を保つ事ができたのだ。



コストカッターの誕生、

その反動は、余りにも大き過ぎた。

じゃあ、そこまでして、

代理店のコストカッターに従って、

完成したビデオテープの商品を、無事、納品し、

すべての下請けからの請求書と、現場の領収書を、

添付したうえで、

代理店へと請求書を提出したところで、

満額を、頂ければいいが、

結局、ドガチャカして、

つまり、

いままでのテーブルでの打ち合わせを重ねた事を、

ちゃぶ台を引っくり返すように、ない事にして、

チョンと、この金額しか払うことが出来ないと、

上限を切られることもあった。

なんの、エビデンス(証拠、証明)作業か、

わかったもんじゃない。

コストのカッターではなく、

単なる、値切り、買い叩きだ。



欧米の、エビデンス制には、

間接費が守られていた事を考えれば、

この国は、相も変わらず、カタチだけを輸入をし、

手前ぇ勝手な、ご都合主義の、

うわっつらの、輸入業者だ。

代理店も、政治家も、ヨコモジ、好きだもンね。

本来の事実や、意味を、

ズラしたり、誤魔化せるからね。

 

あまりにも、哀しい愉快な奴らの事情は、

奴らの云う、“” Win. Win. “”って、

自分たちにとっての “”Win × Win“”、

“”Win“”の二乗、だからね。

まったく、愉快で、笑えねぇよ。




To be continued

 

 

17/09/16 06:13 再掲載

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あの社会人時代の、馬鹿なオレ。もうひとつのクリエイティブのほう、の。(そのもうひとつの2)

この国では、驚くことに、



クライアントである、

メーカー企業の広報部と、経費担当が、

撮影現場に来て、

撮影機材の、照明機材の、録音機材のと、

見積書に別途添付した、

機材リストに、細かく書き出した、

機材、備品のすべてを、ひとつ、ひとつ、

現場の機材と照らし合わせる、という、

突拍子も無い、時間と云うコストの掛かる、

見分作業を決行した。



その機材が、何に、どう使われるかは、

二の次で、根本からは、理解をしようとはしない。

ただ、単に、

見積書の機材リストに記載されている機材名と、

現場の機材との照らし合わせをする単純作業を、

カルタの読み札と、絵札を合わせるように、だ。



「 千早振る 神代もきかず 竜田川

 から紅に 水くぐる とは 」の、意味なんて、

「 とは 」の謎なんて、てんで、興味無いンだから。



札が合えば、満足するんだから、ね。

このカルタ遊びに、愚かに浮かれる、

お正月気分を盛り上げる為の、

おせちも、お屠蘇も、

おせちに飽きたら、カレーもね、も、

コストとして、カットされたのは、言うまでもない。



撮影現場のモノゴトを、理解もしない、

門外漢のエリート諸君に、

カルタごっこは、面白かったのだろうか。

このくだらない、子供じみた遊戯は、無料だから、

コストとして、カットの対象には、ならないのか。

この子供じみた遊戯に、

付き合わされるスタッフの時間は、

コストとして、カットの対象には、ならなかったのか。



プロダクションと、

企業との信頼関係は、

“”ご破算に、願いまして〜はぁ“”と、

全く、信頼度のないゼロレベルに貶(おとしめ)られ、

企業側としても、大雑把な全体像より、

枝葉末節に、こだわる、さして効力もない行為に、

効力を感じ取ったんだ。



代理店は、クライアントに対して、

この厳かなカルタの遊戯の儀式に、

何も意見を言えない、

狂犬から従順なポチとなっていた。

あわせて、制作会社は、

従順なポチの、糞(ふん)を入れる、

無言の糞袋の役割を担った。



この流れに対応するカタチで、

大手代理店のコストカッターが生まれ、

一番じゃなきゃダメですか ?

って、大手側の力づくの、鉈が振るわれたわけだ。

どんぶり勘定は、既に、時代遅れとなっていた。


機材というのは、

現場の状況に対応するために、

想定内の範囲ではあるが、必要最小限ではなく、

ある程度、現場の状況に対応できる様に、

余分な機材や、消耗品は、用意されるものなのだ。



彼らエリートは、

照明用に、熱が伝わらないように紙を挟む、

木製の洗濯バサミ(ピンチ)までも、

それが、何個あるかを、

ひとつ、ひとつ、チェックした。

手作業で、在庫を調べる、

どんぶり勘定並みの、

時代遅れの、金物屋の棚卸しかッ、てぇの。

ピンチのような消耗品を、

ひとつ、ひとつ、数えるなんて、

まともな、一流企業の大人のする仕事では無い、

と思った。


疑い始めた、地頭(じとう)は、

隠し里を、探り出すのに、躍起となった。



それでも、

すべて、茶番と、理解をしている、

利口な戦士もいれば、

 

それでも、

本気で、探し出そうとする、頓馬な戦士もいた。

 



利口な戦士は、

デモンストレーションとしての抑止力だと、

理解をしていたようだが、

 

頓馬な戦士は、隠された、無駄なコストを見つけだし、

手柄を上げることに、熱を上げた。

熱の伝わらない、木製ピンチで、

頓馬な戦士に、目が醒めるように、

何個をぉ、顔に付けられるか、試してみようかぁ。

誰か、そのピンチだらけの顔を見て、

哀しく、嗤(わら)ってくれただろうか。



戦わなくていいんだって、

平和的に、友好的に、やろうぜ、お互いに。

強行手段じゃなくて、

対話路線じゃないの、ナニゴトも。



付き合わされる、こちらが、

見積書に、「 機材確認立会い作業費 」として、

見積書に、記載したら、

コストカッターは、笑ってくれただろうか。

苦笑い、で、0円、と、赤ペンが、入ったろうか、

スマイル、0円、並みに、ね。

一度、試してみたら、よかった、ね。

コストカッターの人間性、ユーモアが、試せたはずだ。


企業の諸君、

現場の機材以上に、

見積書に記載されている機材名は、見つかりましたか ?

むしろ、現場の直前の判断で、

現場の機材の方が、

見積書に記載されている機材のリストより、

多くなっているケースの方が、

多かったんじゃないでしょうか。



結果、この見分作業に、

大きなメリットは、あったのでしょうか。

その頃の企業戦士だった諸君、

すでに、皆さんは、要職に就いているだろう。

若しくは、

残念なことに、自分自身が、

頓馬なコストの対象になってしまっているだろうか。

如何に、己たちの行為が愚かだったか、

内省し、今後に、活かせ。

馬鹿なオレに、言われたきゃないよね。

じちょう的に、わらってますから、ご勘弁を。



※じちょう、自嘲、自重。

※わらう、撮影業界用語で、

その場所から、どかすって、いう意味がある。

 

17/09/15 06:09 再掲載

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あの社会人時代の、馬鹿なオレ。 もうひとつのクリエイティブのほう、の。 (そのもうひとつの1)

あの社会人時代の頃、

もう、時効だろう。
映像の制作会社での話だ。

広告の代理店は、
コストダウンを、図(はか)るために、
下請けのプロダクション(制作会社)に、
いくつかの、大きく、小さな,、策略を巡らせた。

大きくは、
下請けプロダクションからの請求書への
全体の間接費を、15%から10%へと、
下請けとの協議は、全くなく、
一方的に、バッサリと、鉈(なた)で、切り落とした。

正しくは、協議がない、ではなく、
この条件をご理解して頂ける制作会社様と、
今後、お取引を続けさせて頂きます、
ご協力の程をお願い致します、と、
ご丁寧な脅迫的な強要だ。

3000万の15%は、450万、
それが、300万に、なるってこと。

天下のご下命で、
例えばだけど、いきなり、150万が、
利益としての今までの取り分が、
消えて無くなってしまうことだ。

なんだか知らなけど、
米の検地の升を、
いきなり、デカくされてしまったようなことか。

これを、インチキというか、どうかは、
歴史が、教えれくれるだろう。

プロダクションの、
左手首は、切り落とされ、地面に、転がり、
残された左腕から、
血が、どっと、どっとと、噴き出し流れた。
転がる左手の周りに、
どす黒い血溜まりが出来上がった。

ここから、真綿で締めつけるような、
条件が、ひとつ、ひとつ、強要されていく。

もう、左手は、切り落とした、
利き腕と思われる右手は残して、
次は、足の指を、いっぽん、いっぽん、と、
切り落としていく様に。
どす黒い血が、
いっぽん、いっぽん、いっぽん、いっぽん、から、
噴き流れ出る。

奴らに、左手という、一応の配慮はあるが、
左手が利き腕だったらという、配慮はない。
一律である、とどまるところを知らない、
なんでも噛みちぎる、乱暴な狂犬のような強権だ。

中小企業の制作会社にとっては、
どうやって、この難事を、
乗り越えて行けばいいのかが、問われる状況である。

代理店は、
プロダクションのプロデューサーだった人材を、
金で、取り込み、彼らを、疑いない程の、
明確で露骨な「コストカッター」と名乗らせた。

彼ら、コストカッターは、
プロダクションの内部事情に、明るい訳だし、
人件費、機材費、撮影現場での経費、
ポストプロダクションと呼ばれる、
撮影後の、映像の編集や、音入れ作業の、
料金価格にも、当然、明るい。

明るい彼らの、コストカッター作業が、
切られる側からしたら、真っ暗闇なだけだ。

いままで、どんぶり勘定で、
ビジネスが、成り立ってこと自体が、
前近代的であったのは、否定は出来ない。

一部の外資系や、コスト管理にうるさい自動車会社は、
すでに、エビデンス(証拠、証明)制を敷いており、
プロダクションからのすべての下請けへの請求書や、
現場での支払った領収書を、代理店への請求書に、
添付するというシステムを実行させていた。

ちなみに、海外で、撮影した際は、
当時、既に、分厚いファイルに、
すべての領収書が、綴じられていた。
このエビデンス制は、
欧米では、至極、当たり前の商習慣であった。
もっとも、その正直さへの報酬として、
全体への間接費は、20%〜25%が、担保されていた、と記憶する。



To be continued
 
 
 
 
初出 17/09/14 00:15  再掲載
 
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