居酒屋で、この国の問題が、浮かぶ。 とかく浮世には酒だ、色はなし。

2022-10-04 08:01:12 | よのなか

居酒屋で、酒を飲み、

この国のことが分かることがあるのだ。

 

昨晩、居酒屋のカウンターで、

30代前半の、顔のちっさな青年男子と話す機会がありました。

こっちはチョイと酩酊状態でしたが、

店のマスターがその常連のお客さんに、

「出世したくないの」とその部分が切り取られて、

コッチの耳に入りました。

ボクはお客さんの彼に、ちなみに、ボクもお客さんですが、

「なんでなの」と訊ねたら、

「上司がつらいつらい」と愚痴しか言わないからと答えた。

それは、上司も含めた会社の構造的問題だと思った。

でも、彼は、いつもは満席で入れない美味しい居酒屋に来れるくらいの

賃金は得られ、その状態で良いと満足している様子だ。

ボクも出世したいと思ったことはなく、

むしろ、いつも勤める会社のコンディションが良くなく、

というのも、就職の決まった子会社社長が親会社から横領して、

入社と同時にその会社が無くなったり、次の会社では賃金未払いで、

個人で加入できる労働組合と団交したり、

契約時と違う労働環境に置かれ、問題交渉しても解決されず退社したり、

そういう会社経験しながら、闘いもし挫折しながら、今に至ってる。

だから、お気に入りの居酒屋に来れるなら、

別に傷つきながら「出世」など望まなくても、

望みのかなう生活が送ることができれば、

それで良いんじゃないかと思う。

彼の家族状況を詳しくは聞かなかったけれど。

大きな成果や、成功より、

ちっさな幸せを大事にしたい気持ちは今の自分には良くわかる。

結局、会社も国も、守ってはくれないのを体験してきたから。

 

話は変わるが、

前から気になっていたけれど、日本の科学的基本的研究がおざなりで、

優秀で探究心があり志のある研究者が海外に流出している。

基礎研究が身になるのは、

ふるいにかけられながら30年はかかるのだそうだ。

それ以前の基礎教育も杜撰になっている状況で、

この先、この国は、発展するのか。

もしくは、この国には先進国じゃなく、発展もない後進国になったのか。

というのは乱暴かもしれないが、

すでに、発展国に追い抜かれか、右肩下がりになってしまっている。

わたしは、30年後は、

棺桶の中か、片足だけは確実に突っ込んでいる。

 

内閣総理大臣岸田文雄は、「新しい資本主義」で、

若手研究者の育成に向けた支援強化の方針を掲げたようだ、が。

 

結果は、30年後だ。

でも、本当に、この国の将来を考えるなら、

説明に窮する政治的な乱費より、この国のために税金を使うのが、

正解だと思います。

 

この国の未来を考える志のある真のリーダーが必要な時なのだが。

残念ながら、この政権ではない気がする。