ラッコ庵日乗

「不思議な話」や「ヘンな話」が大好きなラッコ庵の日記。

少女マンガパワー!展

2008年03月14日 | 映画・ドラマ・マンガ・アニメ
川崎市民ミュージアムで開催中の「少女マンガパワー!」展に行ってきました。
詳細は、こちら

アメリカ、カナダの9箇所を巡回して好評だった展示の初めての国内展ということで、楽しみにしていたのですが、本当によく考えられた充実した展示で、日本の少女マンガの歴史を俯瞰することができました。
観覧者は、私くらいの世代か一世代若い女性の2,3人連れが多かったですが、母娘連れや、男性もちらほら。

手塚治虫先生に始まって、近くはCLAMPやよしながふみ先生まで。
そのほとんど(40年分くらい?)をリアルタイムで見てきた私って…^_^; 思えば遠くへ来たもんだ、ってくらいなもので。
同行のお二人と、
「あ、これ持ってる」
「連載の時に読んだ」
と盛り上がっていたら、
「お静かに」
って注意されちゃいました。恥ずかしい!

23人の先生がコーナーになって紹介されていましたが、その中でも感慨深いのは、昔心酔していた石森章太郎先生の展示(「マンガ家入門」「龍神沼」!)と、萩尾望都さんら24年組の展示(英語の解説で「magnificent forty-niners」とあったのには、なるほど!と思いました。昭和24年=1949年だものね)。
大好きな佐藤史生さまも1コーナーになっていてうれしかったですが(企画者のセンスに拍手)、大島弓子先生がなかったのはいかにも残念。ご本人の承諾が得られなかったのでしょうか。少女マンガの歴史を語る上で、画竜点睛を欠くの感は否めませんでした。

マンガを読めるコーナーもあったので、もう一度行って一日ゆっくりマンガを読みたいです。

雑感:

武蔵小杉の駅や、電車の中まで「ハニーハニー」のピンクのポスターがたくさん貼られていてかわいかった!売ってないのが残念でした。

水野英子先生の原画がものすごくきれいでした!ペン入れをしているところの映像も録画で見られるようになっていて見入ってしまいました。

「少女マンガ、レディースコミック、と来て、今度は老年マンガがでてくるよね。オールドジャンプとかw」と話していたら、なんと本当に里中満智子先生の老人ホーム?を舞台にしたマンガが出展されていました。題名は「鶴亀ワルツ」。
作者と読者が一緒に歳をとって行く最初の世代!?

展示はアメリカで好評だった、ということですが、この23人の作者のマンガを、海外で実際に読ませたらどう受け取られるのかな?とちょっと疑問に思いました。
向こうの反響記事を集めたコーナーでも「日本女性の地位」とか「BL」とかに言及した「珍しいもの」扱いが多かったような。
アニメや少年マンガが海外でも人気で、意外と普遍性があるんだなあと思いましたが、少女マンガはどうでしょうか?

図録もオリジナルのインタビューが載っていたり充実していました。


・・・・・
なお、この展覧会は今後、新潟、京都、高知を巡回するとのことです。

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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
行った気分になれました~。 (uoco)
2008-03-14 22:03:13
参加出来なくてへこんでいたのですが、
一緒に行った気分になれて嬉しいです~。
んも、こういうのって静かに見て回る方が難しそう。
懐かしい作品がいっぱいですねぇ。
昔は恋の物語でドキドキしたけど、これからは介護の物語でドキドキ(違う意味で)しちゃうんでしょうね。
どんどん進化しているんだなぁ。
また機会があったら参加したいです~。
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昨日はありがとうございました! (なる@)
2008-03-14 23:12:58
ラッコ庵様、ちゃとと様のさすがの情報量のおかげで
3倍楽しめました!

個人的にはやっぱり水野先生の原画と作画映像に圧倒されました。「線が生きてる」という言葉の意味を実感しました。この機会に、復刻版とか入手できるもので持ってないものはゲットしようかな、と目論んでいます。

出版社事情で日本でこういう企画展ができない理由もわかりましたが、文化として考えたら本当にもったいない。この際それこそサンデー×マガジンの好例をうけて大マンガ展とか企画してほしいものです。

またこういう機会があればぜひお声おかけください。
今度はuoco様も一緒に盛り上がれるとよいなぁー
楽しい時間をありがとうございました!
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ありがとうございましたっ♪ (ちゃとと)
2008-03-15 02:34:00
楽しかった~^^
ラッコ庵さんのお誘いのおかげです。
お天気もよく(花粉は困り者ですが;)最高の春の一日になりました。

そうそう、以前から私の捜し求めていた幼い頃の心の友“アンヌちゃん”ですが、ラッコ庵さんの予想通り、赤松セツ子先生の作品と判明!!
さっき、検索していて見つけました!
再会が嬉しくて…(T-T)
只今、モーレツに感動しています。
ありがとうございます♪
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uocoさん (ラッコ庵)
2008-03-16 14:45:27
ご一緒できなくてほんとに残念でした。
でも一緒だったらもっとうるさくなって叱られてたかも(笑)
この展示、uocoさんこそ楽しめたのでは。
まだしばらくやってるので、また行けたらいいですね。
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なるさん (ラッコ庵)
2008-03-16 14:47:13
予想通り面白かったですね。
なにより、企画に「愛」が感じられました。
好評につき、全国を巡回とかならないかな。
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ちゃととさん (ラッコ庵)
2008-03-16 14:49:35
遠いところをご苦労様でした。
展覧会もおしゃべりも楽しかったです。また遊んでね。
アンヌちゃん、わかってよかった。
すごく小さいころ、歯医者さんの待合室で読んだような記憶があるのよね。
題名はわかりましたか?
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題名は… (ちゃとと)
2008-03-25 00:03:42
「しあわせの星」
そういえば、なかよしの別冊付録っぽい。
バレエ漫画のようですね。
ストーリーは全然覚えてません^^;
…が、この可愛らしい服や帽子幼い頃、切り抜いてアンヌちゃんごっこしてたのよ~

↓最後の方に画像出てきます。
http://www.kudan.jp/EC/getuyou24/getuyou24-mokuroku.html
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うわー (ラッコ庵)
2008-03-26 08:40:27
リンク先すごいですねえ。
なつかしい名前がたくさん。松尾美保子、高階良子etc. マンガ初期には貸し本出身者がたくさん活躍していたのですね。みやわき心太郎って、COM投稿以前にプロだったんだ~。さすがに上手いね。

その中でも赤松セツ子先生の絵は、ハイカラでかわいいですね。読んでみたいな。
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そうそう。 (ちゃとと)
2008-03-28 19:58:53
みやわき心太郎さん、COMの人っていうイメージだったけど、貸本漫画描いてらっしゃったんですねぇ。
ビックリ!
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