ラッコ庵日乗

「不思議な話」や「ヘンな話」が大好きなラッコ庵の日記。

邦人脱出

2020年01月29日 | 世間話
邦人200人が政府の用意したチャーター機で武漢から帰国。
今回のように海外で感染症や紛争で危険な状態になった場合、国が自国民に帰国を促したりチャーター機を出したりするのはやむを得ないことだし、当然のことだと以前は思っていました。
しかし東日本大震災のとき、原発の事故で放射線の影響を心配した外国人が続々と日本を脱出するのを見て、脱出することのできない、置いていかれる側の悲哀をはじめて感じました。恥ずかしいことに自分がその立場になってみないとわからなかったのです。

診察まで一万人待ち、とか聞くと自力で脱出できる現地の人が逃げ出したくなるのもわかる気がします(かといって拡散していいわけではありませんが)。また今回帰国された方たちの胸中も「よかった」だけではない複雑なものがあるのではないでしょうか。
日本でも中華街は春節なのにガラガラ、中国語を話していたら避けられた、というような話も聞きます。怖いのはウィルスであって中国人ではないので、放射線の時と同じく「正しく恐れる」ようにしたいと思います。