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【資料】<ベラルーシではチェルノブイリ事故後1年で子どもの甲状腺がんが増加>

2014年03月12日 | 資料・論文

ベラルーシでは子ども・大人の甲状腺がんがチェルノブイリ事故後1年で増加(ミハイル・V・マリコ)/

爆投下後の最初の年に白血病が増加(草野信男『原爆症』)

国連放射線影響科学委員会(UNSCEAR)2000年報告によれば、
 
ベラルーシではチェルノブイリ事故後1年で子どもの甲状腺がんが増加している。

ベラルーシ甲状腺がん


ベラルーシ:チェルノブイリ事故後1年で甲状腺がんが増加
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/255986068.html

国連放射線影響科学委員会(UNSCEAR)2000年報告
Annex J: Exposures and effects of the Chernobyl accident (115 pages)
pp.498-499

福島集団疎開裁判・矢ヶ崎意見書甲104で取り上げられている「ベラルーシの青年・大人の甲状腺ガン」でも、
 
ベラルーシで子どもだけでなく青年・大人の甲状腺がんが事故後1年で増加していることが報告されている。

ベラルーシ甲状腺がん(マリコ)


 
「チェルノブイリ事故による放射能災害―国際共同研究報告書」(今中哲二編、技術と人間、1998 年)
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/J-Version.html
第5章「個別の健康影響研究」21節「ベラルーシの青年・大人の甲状腺ガン」
 
(ミハイル・V・マリコ、ベラルーシ科学アカデミー・物理化学放射線問題研究所)
福島集団疎開裁判・矢ヶ崎克馬意見書甲104(「ベラルーシの青年・大人の甲状腺ガン」を収載)
http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/kou104Yagasaki-opinion4.pdf
 
東電のサイトも国連放射線影響科学委員会(UNSCEAR)2000年報告から
 
ベラルーシにおける甲状腺がん発生件数のグラフを転載しているが、
 
「一方、がんが事故後増加したという報告が見られるが、放射能で汚染のない地域でも
 
近年増加しているという報告があることから、これも含めて考える必要がある」と記述している。

TEPCO : 放射線の話 | 放射線コーナーQ&A その他 Q2
http://www.tepco.co.jp/nuclear/hige/qa/thi/gqa/qa-g2-j.html

ここでいう「がん」がベラルーシにおける甲状腺がんを示しているのかどうか分からないが、
 
「ベラルーシの青年・大人の甲状腺ガン」によれば、青年・大人の甲状腺がんは事故前から
 
増加傾向にあったものの、それは事故後の急増を説明できないほど小さい。

放射線とがん発症時期の関係については、原爆被害の研究で故草野信男が記録を残している。
 
ECRR(欧州放射線リスク委員会)2010年勧告では、草野の『原爆症』(築地書館、1995年再発行)
 
を引用して、
 
「初期の日本人の報告書は、原爆投下後の最初の年に白血病の症例が増加しはじめ
 
(最初の症例は被ばく3 ヶ月後)、そして、原爆投下時には居合わせなかったが後になって
 
被爆地に入市した人たちの間でも発症があったことを示している(Kusano 1953)」と書いている。

福島原発事故:その放射能の影響と欧州放射線リスク委員会勧告 第2回
http://www.inaco.co.jp/isaac/back/032/032.html

太田光征

 

 より全文転載

 


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