自社のテレビCMに社長や会長といった首脳陣を起用するという手法はもう随分前から使われている手である。かつてはピップエレキバンの会長、最近ではジャパネットたかたの社長がテレビショッピングに登場している。
ところが、どう考えても「あんたは出るべきじゃない!間違ってる!」と叫びたくなるCMもある。その典型的な例が発毛だか育毛だかのR社のCM。あの社長はテレビ向きではない、断じて出てはいかんと思う。まず、目が怖い。視線が座っている。そして、言葉の切れが実に悪い。正直言って非常にだらしなく聞こえる。しゃべればしゃべるほど嘘っぽく聞こえてしまう。
いったい、どういう経緯で出演することになったのだろう?本人が言い出したのか、それとも茶坊主のような社員が「社長が出てみては・・・」とおべんちゃらで進言したのか。はたまた広告代理店の営業担当がリップサービスで言ってしまったのを本人がその気になり引っ込みがつかなくなったのか。いろいろと想像力を掻き立てられるCMではある。
ついでに、このCMに出て「これ、友達に教えたろかなあ」とか言ってる紳助。あんたってそういう人間だったんや。ギャラ積まれたら仕事は選ばんのか。