ホテル屋日記

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映画「硫黄島の砂」ご紹介

2006-11-17 20:57:50 | Weblog
さて、今日は僕にしては珍しく映画のお話を聞いてもらいます。(浜村淳調で)
只今、映画ダーテイーハリーシリーズなどで役者として日本でも人気のクリント・イーストウッドが監督としてメガホンを取りました「硫黄島からの手紙」、「父親たちの星条旗」が評判をよんでおります。太平洋戦争の中でも激戦中の激戦といわれた硫黄島の戦いを日米双方の視点から捉えた点が注目されているようです。
今回ご紹介するのは似たような名前でややこしいんですが、「硫黄島の砂」という1949(イッセンキュウヒャクヨンジュウクネン)年に制作された古い古い映画です。主演は押しも押されもせぬハリウッドの大スターで、愛国主義者としても知られるあのジョン・ウエインがアメリカ海兵隊の鬼軍曹として良い演技を見せてくれています。そのジョン・ウエイン演じる鬼軍曹が上官から新兵ばかりの部隊を一刻も早く戦える集団にせよとの命令を受けます。忠実な軍人である彼は部下をしごいて、しごいて、しごき抜きます。そして、半年後彼は部下との間に軋轢を引きずりながらも立派な兵士として育て上げます。タラワ島攻略作戦で武勲を挙げた彼の部隊は続いて硫黄島上陸作戦の先陣を切ることになりました。この戦いが太平洋戦争屈指の激戦になろうとは誰も予想していませんでした。時すでに戦況は圧倒的に連合軍が優位に立っています。ところが、味方の空と海からの強烈な援護の中上陸を開始した彼らを待っていたのは点在する地下壕に潜んでいた日本兵による執拗な待ち伏せでした。トーチカから機関銃が火を噴きます。ズダダダダダーン!戦友が一人また一人と倒れていきます。それでも彼の部隊は勇猛果敢に戦い擂鉢山の攻略に成功します。そして、あの有名な山頂に星条旗が翻るシーンの直前、彼は生き残っていた日本兵の狙撃を受け即死します。古い部下が言います「軍曹らしい死に方だ」。他の部下がポケットから彼が息子に宛ててしたためた書きかけの手紙を見つけ読み上げます。軍人としては筋金入りでも家庭には最後まで恵まれなかった彼が「決して自分のような道を歩むな」と書いてるんですねえ。泣かせます、泣かせます。
最後のシーンでは彼が育てた部下が「さあ、戦いに戻るぞ」と進撃していきます。BGMには「海兵隊の歌」が流れます。この辺はいかにも愛国主義者ジョン・ウエインが好みそうな構成になっていますねえ。アメリカ海兵隊の全面協力で制作された「硫黄島の砂」、只今「yahoo動画」で絶賛オンライン中です。