旅行中に友達に借りて読んだ本。
遠藤周作というとたしか昔「沈黙」を読んだような気がする(内容は忘れたけど)くらいで、キリスト教徒の作家さんという印象しかない。
というわけで特段に前知識もなく読み始めたのだが、文章力が凄くてグイグイと引き込まれてしまった。とにかく各キャラの描写がうまい。
太平洋戦争中での捕虜の人体実験に関わった人たちの話で、かなり非人道的で重い話。それにも関わらず、実際に起きた事件としてなんの抵抗もなく受け入れることができたのは、作者の力量のおかげだろう。話自体はなぜか中途半端なところで終わってしまっていて(もしかしたら作者の作戦なのかもしれないが)、残念だった。
とにかく色々考えさせられる本だった。
『海と毒薬』遠藤 周作 ★★★(5点満点)
遠藤周作というとたしか昔「沈黙」を読んだような気がする(内容は忘れたけど)くらいで、キリスト教徒の作家さんという印象しかない。
というわけで特段に前知識もなく読み始めたのだが、文章力が凄くてグイグイと引き込まれてしまった。とにかく各キャラの描写がうまい。
太平洋戦争中での捕虜の人体実験に関わった人たちの話で、かなり非人道的で重い話。それにも関わらず、実際に起きた事件としてなんの抵抗もなく受け入れることができたのは、作者の力量のおかげだろう。話自体はなぜか中途半端なところで終わってしまっていて(もしかしたら作者の作戦なのかもしれないが)、残念だった。
とにかく色々考えさせられる本だった。
『海と毒薬』遠藤 周作 ★★★(5点満点)