本の雑誌が選ぶ上半期ベスト10という売り文句にひかれてつい手にとってしまった。
島本理生さん(1983年生まれ)みたいな若い女の子の本を読むのは、照れくさいやら怖いものみたさやらでなんか不思議な気分だ。
自分より年下の女の子の書く恋愛小説なんて根っからの理系人間には、どんな専門書よりも近寄りがたく理解しがたいものだった。しかし「こんな男いねぇよ」とか毒づきながらも、「女の子はこんな男に憧れんだな」と変なところでためになったりする。
最初の方はやたら綺麗な文章が硬いように感じたが、途中からはそれも気にならなくなり素直に楽しめた。芥川賞コンビの変化球みたいな小説よりも、直球勝負のこういう小説の方が好き。今後も健やかに成長してもらうことを願います。
『ナラタージュ』 島本理生 ★★★
島本理生さん(1983年生まれ)みたいな若い女の子の本を読むのは、照れくさいやら怖いものみたさやらでなんか不思議な気分だ。
自分より年下の女の子の書く恋愛小説なんて根っからの理系人間には、どんな専門書よりも近寄りがたく理解しがたいものだった。しかし「こんな男いねぇよ」とか毒づきながらも、「女の子はこんな男に憧れんだな」と変なところでためになったりする。
最初の方はやたら綺麗な文章が硬いように感じたが、途中からはそれも気にならなくなり素直に楽しめた。芥川賞コンビの変化球みたいな小説よりも、直球勝負のこういう小説の方が好き。今後も健やかに成長してもらうことを願います。
『ナラタージュ』 島本理生 ★★★