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建設中の嘉瀬川ダム水道用水 使用権一部放棄へ

2006年07月31日 12時21分10秒 | 水道
佐賀市水道局

 建設中の嘉瀬川ダム水道用水 使用権一部放棄へ

 佐賀市水道局は、国が建設中の嘉瀬川ダム(同市富士町)で、市が使用権を得る計画だった合併前の旧大和町分の水道用水(1日最大5000トン)を放棄する方針を固めた。水道局は学識経験者らでつくる市公共事業評価監視委員会に8月1日、この方針を提案。認められれば、国に放棄を申請する。

 市水道局は現在、最大で1日12万8000トンの供給能力がある。しかし、2005年度は最大でも1日7万900トンしか供給していない。このため、経費削減を目的に、旧大和町分の水道用水の供給は不要と判断した。山間部の旧富士町分(1日最大2000トン)については計画通り利用する方針。

 旧大和町は1992年度から05年度までに水道用水獲得のため、約10億円のダム建設負担金を支払った。残る負担金は約7億8000万円。放棄が実現すれば、既に払った負担金が国から市に返還される可能性もある。

 ダムの総貯水容量(7100万トン)のうち、旧大和町分の貯水量は30万トン(0.4%)とわずか。このため、ダム計画が大幅に見直されることはない見通し。国交省嘉瀬川ダム工事事務所は「佐賀市から申し出があれば、必要な計画見直しを行う」としている。

 ダムは総事業費1780億円。73年度に事業に着手しており、11年度に完成の予定。

 
=2006/07/31付 西日本新聞朝刊=