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熱利用、下水、浸水、河川、水道、…ただのメモ。

水道水で発電、温暖化防止への取り組み

2007年12月17日 12時27分35秒 | 水道
水道水で発電、温暖化防止への取り組み


動画を他のプレイヤーで見るWMP高 WMP低 Real高 Real高  地球温暖化対策を話し合うCOP13では「バリ・ロードマップ」が採択されましたが、世界各国の思惑は一致せず、協議は難航しました。そんななか、日本の自治体レベルでも環境対策に向けた小さな一歩が踏み出されています。

 横浜市の閑静な住宅街、そのただ中にあるこの施設は、浄水場から送られてきた水道水を周辺の家庭へと配る、いわば中継所です。ですが、ただの水道施設ではありません。

 これまで水を供給することでしか使われていなかったこの施設に、この小さな水車をつけることによって、およそ300軒分の家庭が消費する電力を供給することが可能になりました。

 水車があるのは、水道管の中。自然の高低差を利用して、浄水場から施設に流れ込んでくるだけだった水道水で水車を回し、電力を生み出しているのです。「マイクロ水力発電」と呼ばれる取り組みです。

 100キロワットに満たない小規模の発電のことを言い、特徴は、水の流れさえあればどこでも設置することができるという点です。例えば、下水処理場や農業用水路でも設置できるほか、実験レベルではありますが、トイレの洗浄水でも発電することができます。

 「今まで利用されていなかった水を発電に使うとことで、CO2の抑制につながる。(供給量は一般家庭の)300軒分の電気の使用量に相当します」(現場の担当者)

 今までは当然のように「流すだけ」だった水から電力も取り出す。そんな取り組みは、ここでも。同じ神奈川県内のダムでは、川の下流の水の量が少なくなりすぎないよう水を放流していますが、1年前から、新たにここにも水車が取り付けられました。この結果、家庭およそ80軒分の電力を生み出せるようになりました。

 温暖化対策について世界レベルでの議論が交わされるなか、日本の自治体レベルでも自分たちで出来る小さな一歩が踏み出されています。

(16日17:08)