人生は上々だ

管理人ののんべんだらりとは言いがたい日常を、のんべんだらりと綴るサイト。タイトルは自己暗示。

好事魔多し

2008-08-05 20:07:24 | Weblog
曇男から嵐を呼ぶ男に格上げになりました
くぉーつです。

先週1週間ほど、富士山の麓で道路の穴掘りやってました。
んでそのときの日記。

8月1日(金)
今日は道路改築のための事前調査。
随分昔にも書いた覚えがあるが、
道路を直す際、舗装の下にある土の強さを測る必要があるため
舗装を切って穴を掘って
土を取って埋め戻す
という作業を行う。

これまた以前にも書いた覚えがあるが
道路の下には色んな管が入っている。
通常埋設管の上には砕石や砂など
人工の土砂を使って埋め戻す。

調査においては元々の土の強度を測る必要があるため
当然ながらこれらの埋設管を避けて掘削する必要がある。
また掘削する際は重機を使う。
高速道路の工事中にあった
「埋設管あり 切ったら1億」
の看板が思い出される。

んで、管路図等を参考に場所を決めるのだが
今回の路線にも、上水道、電気、NTTなど勢ぞろい。

神経をすり減らしつつ場所を決定し
アスファルトを切った後、いよいよ掘削。
勿論ぬかりは無く、工事は順調に進み
今日が最終日。
よし、気合をいれて頑張ろう。





1箇所目。

硬い地山(元々の土)が出てきた。
俺完璧。












ガリッ。

ぶしゃあああああー。
















は?












一瞬何が起こったのか全く理解できない。

管路図も見た
立会いもやった
マンホールの位置も量水器の位置も全部確認した。







なにこの噴水?


すぐに確認してみると、
地山の中を通って水道の引き込み管がにょっきり出ている。
管路の延長上に量水器は無い。


数秒したら止まるに違いないと淡い幻想を抱くも
見る間に即席プールが完成。

すぐさま頭を切り替えて
周辺の水道屋に連絡を入れる。




1件目
出ない

2件目
「すいません、今技術の者全員出払ってるんですよ」

3件目
「うちもう水道工事の方やってないんですよ」

4件目
「お客様のお掛けになった電話番号はg」



なんだこれ。

どうにもこうにも繋がらない。


8件目
「今全員現場に出払ってるんですよー、
 緊急ですよね?
 とりあえず現場の方に連絡取って折り返し電話します。」

数分後
「今連絡取れました、周辺に目標物はありますか?」
おねーさんの声が天使の声に聞こえる。



「交番の目の前です。」

「あ~。」


……何でしょうか、その深い「あ~」は。





数分後。
現場に小型の角田信朗が現れる。

とりあえずは水中ポンプ2台を使って
即席プールの水を抜く。
すると今まで水圧で抑えられていた噴水が
勢い良く吹き上がる。


「あー、こりゃ本管止めないとダメかもね。」


何かさらっとすげー事言いやがった。

ちなみに場所にも因るが
水道の本管を止めるとなると
多いときには数千世帯の水が止まる。



連絡を受けて役所の水道課登場。

「あー。」

皆第一声が同じ。


調べてみると、
現在駐車場になっている場所にかつて床屋があり、
水道を使わなくなった時に通常根元で水道を止めるはずが
面倒だったらしく先端で止めてそのままだったらしい。

現在の引き込み管は樹脂製で、先端を潰せば結構簡単に止まるらしいのだが
今回の管は昔ながらの鋼鉄製。
もうどうにも止まらない。


「反対車線の本管の根元に引き込み管のバルブがあるから
 こっち側切って掘ろうか?」

こっちもさらっとすげー事言いやがった。


とりあえず試すだけ試してみようと
小型角田が部品を持ってプールの中へ。



第1ラウンド2分50秒
挑戦者角田の押さえ込みにより1本。

すげーぜ角田!あんたスーパーマンだ。





処理が終わって一段落付いたところで
小型角田選手
「請求の方は水道課ですかね?」




一瞬水道課の担当者とお見合い。
変な間が発生する。

お互い自分側の原因と責任があるので
相手に押し付けるわけにも行かない。


0.2秒後
「こちらの方へお願いします。」

一歩引くのが大人のマナー。



結局この日は復旧完了後、耐力の限界。
気力も無くなり、終了することになりました。








翌週月曜。

掘削時の小さな物音に全員過剰に反応。
しっかりトラウマとなっていた。

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