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外交問題は総合政策 ‐温家宝首相 国連で尖閣は中国の主権問題と演説

2010-09-24 12:31:12 | 日記

中国は、立派に国際社会の中で自分の主張を展開している。 今まで、この問題に関心がなかった国々は、中国の主張を理解を示すことだろう。 

学校のクラスでも、会社の会議でも「本当は違うんだけど」と言いつつ、きちんと公けの場で、説明できない人はいる。会社では、根回しで工作し、会議で発言はしない、というのが一昔前まであった。 いかし今は、それでは駄目。根回し(事前個別説明)もするが、会議でも主張しないとだめだ、というのが共通認識になりつつある。しかし、外務省や政府筋だけは、未だに、この根回しだけに頼っているようだ。

米国では、子供の時から、自分の考えをしっかりのべる事の大切さを教えられる。個別説明も大切だが、むしろ、個別根回し(個別説明)だけして、公開の場での問題提起と議論を避けると、「卑怯者:Unfair」として相手にされなくなる。子供なら教師や親から厳しく注意される。世の中には、異なる意見があるのは当たり前。 それを調整する為に、会議がある、その場がセットされているのに、使わないで、こそこそするのは卑怯だ、という論理だ。

残念ながら、日本の外交だけは、議論を恐れ、公開の場で問題を提起しない、という、教師や親から最も軽蔑され、矯正される態度を、国際社会の中でもずっととり続けてきた。

(大人の態度、とは、しっかり議論できる事を世界では指すが、日本の外交では議論をする前に解決する事、と間違った手法がとられ続けている。)

また、今、日本が唯一期待できる中国暴走への抑止力は「中国が世界で孤立化する事を恐れるはず」という事だけだが、本当に抑止力となるだろうか? 

これは即ち、日本を支持して、中国を支持しない、と表明してくれる国を増やすことだ。しかし日本は、実際にはマレーシアのマハティール首相、台湾の李登輝総統など、日本に期待してくれた指導者、常に裏切り、ないがしろにしてきた。(ASEANは、日本抜きで結束をかためつつある。)世界の指導者は、その歴史を見てきている。 今、日本に期待してくれていて、支持してくれる世界の指導者の名前をあげる事ができるだろうか?

米国には、普天間問題で勝手に問題を作っておいて、こういう場合にだけ、理解してくれ、という日本政府を支持してくれるだろうか。

この現状は、即ち、中国は、日本を相手にする限り、世界で孤立する心配を全くしなくてよい、ということだ。

日本は、一貫した戦略と考え方を持ち、国際社会で支持を広げていく不断の努力をすること、がとても大切だ。

今回は、中国は全面戦争とまではいかなくても、武力衝突は覚悟しているかもしれない。その時、日本はどうするのか、在中国邦人の安全はどう確保するのか。日本人は、その時払うべき、代償についても共通の認識をもっているか。 

今回、経済成長を背景にした中国がもつ日本への対抗策に比べ、日本がもつ中国への対抗策は、あまりにも少ないことが明らかになった。

日本は常に、その場で問題が鎮静化(解決すれば)、それで思考を停止してしまっていた。日本人は、思考停止のまま、事態が悪化すると「問題がここまで悪化してしまった以上、最早、やむを得ない」と、突然、突飛な行動にでるそうだ。

たとえば、国連などで立場を表明しないで、オバマ大統領などと会談しただけで、自衛艦を尖閣エリアに展開すると、各国は非常に驚くことになる。

中期、短期を見据えて、世界の中で日本の理解者を増やすべく、今からでも、一歩一歩、できる事を積み重ねていくことが重要だ。

今回、中国漁船が巡視船に衝突した事を契機に、問題が顕在化したわけだが、隣国の大国、中国からは、今後もこの種の問題が次々に、ふっかけられるだろう。

この問題が終息しても問題の本質解決にはなっていない、という事を肝に銘じ、思考停止に陥らず、
しっかりとしたビジョンをもって、一歩、一歩、事実を積み上げていくことが大切だ。


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