もっともっとNippon

日本がもっと豊かな国にならないか、と思ってい、気がついた事をコメントします。ご意見、異論、反論も募集中です。

シリコンバレー ベンチャーキャピタルの復活の兆し

2010-05-05 20:01:12 | 日記
世界のIT業界を牽引してきた技術革新系ベンチャー企業の誕生の背景には、ベンチャーキャピタルによる潤沢なリスク・マネーの供給があります。


University of San Francisco School of Business の2010年度のMark Cannice教授によると、シリコンバレーのベンチャーキャピタリストの今後6カ月に対するマインドが、2009年Q1(2.8 Point)を底にして、回復の傾向にあるという報告がされています。

同報告によると、2010年Q1では、ベンチャーキャピタルの資金供給が活発だった2004年Q1から2007年Q4に記録した4 Point以上に近づく、4ポイント弱まで回復してきているとのこと。
(5ポイントMax)

http://web.usfca.edu/uploadedFiles/Destinations/School_of_Business_and_Professional_Studies/documents/Cannice_SV_VC_Index_2010_Q1.pdf

主な投資先は、IT系ですが、バイオや環境テクノロジーへの投資も大きくなってきています。

これまで数々のベンチャー企業の成長を成功に導いてきたベンチャーキャピタルの復活の傾向は、将来、大きな革新をもたらす企業や技術が育つ環境が、再び整い始めているということでしょう。


参考として、2008年までのシリコンバレーの苦境に関する報告は、シリコンバレーコミュニティー・ファウンデーションによりレポートがまとめられていて、これも興味深いので、興味があれば一読をお勧めします。

http://www.jointventure.org/images/stories/pdf/2010%20Index-final.pdf

Google日本法人社長 辻野氏の静かすぎる退任

2010-05-05 10:16:32 | 日記

本当に静かに、辻野氏の名前がGoogleのマネージメントメンバーの中かから消えていました。 辻野氏は、現地法人を無職透明な存在から、主体的にローカル市場にマッチしたサービスを提供できる存在にしようとしていましたが、Googleの本社主導の統一的な国際戦略の前では、寧ろ邪魔だったのかも知れません。

4月13日に同趣旨コメント。
http://blog.goo.ne.jp/admin.php?fid=editentry&eid=e507a490e97169f34e14fb74d486fb11

Googleは、ローカルマーケットの状況を考慮しないで問題を起こすことがしばしばあります。
1)Street View(街の写真が見れる)機能で、余にも詳細な地図が写真でみれるためにプライバシーの問題は発生。特にプライバシー問題には米国以上に敏感な日本には衝撃が走りました。

2)Bookのデジタル化:図書館の蔵書をデジタル化、内容までも無料で公開するという試みに、日本の出版社を含め、多数の国で反発がありました。 訴訟問題にも発展しましたが、未だ解決していません。 
(一方で、今年7月から、GoogleがDigital Bookstoreを開始する計画中、とWall Street Journalの取材で、戦略パートナー担当の Cris Palma氏が明らかにした事を報じています。
http://online.wsj.com/article/SB10001424052748703866704575224232417931818.html?mg=com-wsj
 
日本に社長がいてもいなくても、Sillicon Valley発のサービスは世界中を席巻します。 

日本の他に唯一国名を冠したエグゼクティブを置いている中国では、検閲問題から撤退を表明しましたが、こちらには力が入ります。
初代Google Chinaの副社長 Dr.Kai-Fu Lee氏は、Mocrosoftから引き抜いた事により、訴訟にも発展しましたが、彼の"年収"はMillion US dollar(1億"円"以上)だったとされています。

相対的に、日本と中国の力の差が、また広がっていくようです。