雨紫(あめむらさき)

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フィジコ ファビアーノ

2005-12-27 07:43:14 | 個人紹介
ファビアーノ

アップの最中、少し高い声で「イチ、ニー、サン・・・・。シュウチュウ!・・」。
ストレッチをしながら「OX△■・・ミオ・・」と次の動作のモデルを指名する。
合流、間もないのに簡単だけど日本語を使い、選手の顔と名前を一致させていた。
リカルドやパウリーニョがとても寒そうにしているのにこの人は元気いっぱい。

1月は練習始まりの監督挨拶を終えると「じゃあ、ファビアーノに従って」とその後は
ファビアーノに委ねられ、信頼の厚さを感じた。内容はもちろん走ることがメイン。
時にストップウォッチを片手に測定もしていた。

しばらくして京都新聞に人物紹介が掲載された。アトレチコ・パラナエンセの
フィジカルコーチを務め、厳しいフィジカルトレーニングでブラジル全国選手権で
前年中位から2位に躍進した原動力になった人。選手を探すためにブラジルに渡った
柱谷監督と話し、その理想に共鳴して日本にやってきた。それまで運動量の少なかった
サンガにぴったりの人だと思った。(ブラジル人選手に言うことを効かせる狙いも
あったとか)実際、選手の気が緩んでいると見るや激しく、大声で引き締めにかかる。

とても人懐こくてフェンス越しに見学者に片言の日本語でよく話しかけてくる。
練習中の話しはいけないと思っている私は目からウロコ。(何語だかわからないが)
コーチ達と鹿島や浦和、横浜などについて話すことも。非常に勉強熱心なよう。
そしてブラジルの雑誌か新聞だかに記事を書いている。もしかしてブラジル国内では
一角の地位と名声があるのかもしれない。

今年のサンガの好成績はファビアーノのチカラによるところが大きい。
それでも昇格決定時のインタビューでパウリーニョは「サンガのフィジカルトレは
ブラジル国内では普通で厳しくない」と語っているから来年は更に厳しくするだろう
と期待している(選手には酷だけど)。

11月の終わりから見学の常連さんにしきりに「イツカ!カンクウ!」と話しかけていた。
謝恩会などを終えた翌日の12月5日に関空からブラジルへ帰るとのこと。
何度も何度も話すのでそんなにブラジルへ帰りたいのかと思った。
知らない国で頑張ったんだ。ともかくこの1年、お疲れ様でした。感謝。


                         (文 えとぴりか)

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