雨紫(あめむらさき)

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FW31 田原豊

2005-12-21 23:59:49 | 個人紹介
                 *最初に 我ながらキモイ文章と自覚してます(笑) 
ユタカ

「ムグ!飛び込む時は相手が怖さを感じるように威圧感を持って飛び込め!!」
紅白戦1本目を終え、ゴールポストの横で2本目を見ていた田原が
目の前でクロスに飛び込んできた六車に向かって大声で怒鳴った。

オフの間によからぬ報道が流れて心配していたが、始動日にいつもと変わらぬ
田原の姿を見てホッとした。キャンプ前の走りこみはかなりキツそうだった。
持久走では決まってビリ。中払や三上、小原あたりには毎回、周回遅れに
されていたと思う。それでも頑張って走ってた。ミニゲームやシュート練習では
いろんな角度からいろんな体勢でゴールを決め、今年はブレイクしそうな予感を
プンプン漂わよせていた。

そして開幕戦(水戸戦)での大活躍。その後も出ればゴールを決めるような勢いで、
サブに田原がいることがとても頼もしかった。今年は何ゴールするのだろう?と
期待でワクワクしてた。この頃は相手を背にボールを受けても、そのまま反転して
自ら前へ向き、ドリブル&パスすることもあった。いつもと違っていた。

不調の始まりはチームが勝てなくなった頃と同じ時期だと思う。
ある日の紅白戦でFWが前線から相手の中盤にプレスをかけることをはっきり
求められ、田原も従った。パウリーニョの代役のときはDFラインまで下がって
守備をすることもあった。そこから始まった下がりすぎ。最前線にいてほしい
選手が中盤にいる。ゴールマウスが遠い。

それでも今年の田原は腐らなかった。紅白戦ではハイボールを反転しながら、
あるいは上体を大きく後ろに反らして胸トラップし、一発で相手を抜く見事な
ワンタッチコントロ-ルなどを披露していた。

終盤になって出番が増えてもゴールは遠かった。でも、しっかりポスト役をこなし、
味方のチャンスを作っていた(シュートは外してたけど)。スタメンで出ると
相変わらず後半にはガス欠を起こし、トボトボ歩く姿が目に付いたが、それでも
必要な時は前へ後ろへ何度も走ってくれた。もちろん前半も走った上で。

FWは結果が全てと言えば、今年の田原は及第点を与えられないかもしれない。
それでも田原の仕事を認める人は多いと思う。
「今年が無ければ来年は無い」とは本人のコメント。
諦めない、投げ出さない姿勢。粘りが出てきたと思う。
一時期「早熟の天才」と言われたけど「大器晩成」であってほしい。
暑い夏の夕暮れに自主トレの松井と楽しそうにボールを蹴って何を思っただろう。

二人1組の練習でアレモンと組む時は見ているだけで自然に笑いがこぼれる。
いじるアレモンに天然で返す田原。作れない笑いがある。

                         (文 えとぴりか)

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