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プロ野球 OB投手資料ブログ

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F・アグリー

2016-11-13 20:50:04 | 日記
1963年

おせじにも守備がうまいとはいえないアグリーを二塁にすえた理由を三原監督はこういう。「三塁、遊撃なら桑田、鈴木(武)と比較してみてマイナスだ。ほんとうは一塁に使いたいのだが、一塁には島田(幸)マックそれに近藤(和)がいる。近藤(昭)がちょっと調子を落としているのでね・・・」連敗つづきの三原監督が考えに考えたすえの二塁起用。攻撃要員だけに五回逆転の満塁ホーマーを打つと三原監督はすぐベンチへひっ込めた。「ぼく、三回ぐらいね。あそこで打たなければベンチだもの」三回ぐらいというのは打席のこと。予定数の最後になってやっとみごとな一発が出た。「まん中のボール。ぼく、とられると思った。当りがよくなかったよ」と自分でも驚いている。打たれた鈴木は一塁側ロッカー・ルームで涙を流していた。「シュートがボールにばかりなって。アグリーは外角さえつけば流せないからだいじょうぶだと思いながらも、四球がこわくて投げられなかったんです。内角を思いきってついたつもりが、なん中へはいっちゃった」1-2とカウントはよかった。コースも絶好球だ。「しょうじきにいって、アグリーの二塁は冒険です。だけどアグリーの打撃を生かすためにはこれ以外に道はないんです」久しぶりに作戦の当った三原監督は、当分はこのまま二塁で一番を打たせ、そしてその勝負強さをフルに生かすハラだ。アグリーは「ほんとうは外野の方がいいんだよ。二塁ははじめてなのでどうもね。でも打てばいいんですね」打つだけというアグリーはたどたどしい日本語だが、力強くいい切った。

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