プロ野球 OB投手資料ブログ

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須崎正明

2016-11-12 10:52:18 | 日記
1963年

ベースを一周してベンチに帰った関根はあらためて後輩たちの差し出す握手にこたえながら目はグラウンドに向けたままだった。ボックスには須崎がはいっていた。関根の紹介で信越電電から入団した新人だ。高校(都立多摩高)を卒業して渋谷でアルバイトをしていたところの主人が関根と友だちだった。「うまくすくったな。いい手首の使い方だ。なにかアドバイスしてやったかって?冗談じゃない。あんなにいいホームランを打つのに・・・」ぼくの2ランは内角ストレートと説明する前に関根は後輩をほめた。「カーブやスライダーでしょう。いい手ごたえでした。きっと杉浦さんは調子が悪かったのでしょう」と須崎。「須崎を入れるとき考えたんだ。ぼくのあとガマになってくれるかもしれないって・・・。足も速い。とはいってもまだまだ負けられないがね」関根と須崎は同じ左の外野手。ほっそりとしたからだつきまでよくにている。「関根さんのようにムリのないフォームでヒットを打つように早くなりたい。からだ(1㍍76、67㌔)も大きくないから長打をねらってもダメだと思う」研修選手の中でホームランは第一号。最後の打者野村の打ったウィニング・ボールを須崎は大事そうにズボンの左ポケットにしまい込んだ。「ぼくだって初めてホームランを打ったときはうれしかったな。まだ投手をしていたころだったけど・・・。須崎はきっと一生きょうのことは忘れないよ」関根は初めて報道陣に囲まれた須崎を自分のことのようにうれしそうにみていた。(須崎=二十三歳、左投左打)
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