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プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

吉沢岳男

2014-11-24 16:25:10 | 日記
1969年

古巣へ再び帰ってきた吉沢は中日から近鉄へ出された当時、濃人監督(現東京)が「吉沢はもう第一線の捕手としては限界に来ているから・・・」との見当ちがいの理由でトレードしたものだが、いぜん捕手として健在なのには驚かされる。その当時、東映さんも、それを見て「吉沢のようないい捕手をどうして中日は出したのかな。ウチ(東映)も欲しい選手だ」と語っていたことがある。それが、こんどの古巣へ復帰、しかも水原監督の就任一年目になったとはちょっとした因縁めいた話である。ところで、当の吉沢は「こんど名古屋へ戻ってくることになったが、どういうものか大阪はなじめなかった。やっぱり故郷へ帰って来たという気分ですよ」とうれしそう。いまでも、名古屋には知人が多く「よく帰ってきたな、来季はぜひ、もう一度がんばってくれ」といった激励も早くもあちこちから受けている。ことしでプロ生活十五年生。しかも捕手の激職にもめげず、現役でがんばっている吉沢のカムバックを知って、後輩の板東投手ら当時を知っている連中は「えらいもんですわ。ワシらも吉沢さんに負けないように、まだまだやらなくては・・」自分にいい聞かせており、若手捕手たちも「いままで以上にポジション争いがきびしくなった。吉沢さんのいい面を見習って負けたくない」とハリキッている。

近鉄から古巣の中日へ七年ぶりに返り咲いた吉沢捕手。さすが投手リードと捕手の守備には、第一人者の定評があるだけに、ドッシリ構えたところはたしかに貫録がある。投球練習では一球一球、投げるコースをミットで構えて指示するが、小川投手にいわせると「とてもきわどいコースだったり、投球のコンビネーションでも、吉沢さんにはいろいろと考えさせられることが多い」といっている。そして、ピッチングのあとには、投手へ適切なアドバイスを与えている。昨年まで近鉄でコーチを兼務していただけに、ポイントをずばりいい当てているので投手陣の信頼も厚い。ところが、本人は「昨年のキャンプにくらべたら、プレーヤー一本だから、ウンと楽ですね」とはにくい。

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