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プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

小山昌男

2020-12-01 09:53:45 | 日記

1987年

九回二死、秋山を三振にうち取ると、右手でにぎりこぶしを作り、力いっぱい突き上げてガッツポーズ。三年ぶり、プロ入り二度目の完封達成の瞬間だった。「暑さで六回ごろから頭がボーッとしてしまった。技術ではなく気持ちや、と自分に言い聞かせながら投げた」と、ひげ面をほころばせる。球に力があった。西武の各打者はことごとく振り遅れ気味。それに、時折交ぜたフォークボールが実に効果的だった。しかも、制球も満点というのだから、西武打線は責められない。もっとも、本人はいたって謙虚。「きょうの西武は、全然振れていなかったみたい」という。そして「試合途中、僕の出来がいいのか、西武打線が悪かったのか、考えてしまった」と周囲を笑わせた。高校野球の名門、奈良・天理高から入団、六年目。最初の完封も、三年前の西武戦。だが、「今度の完封の方がうれしい」という。この試合前、勝ち星は三つあったが、十度の先発で七度KO。「チームに迷惑をかけていたから」が、その理由。オールスター戦後は、巻きかえしをはかる近鉄の右のエースを目指す。

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