はなのしたにて

日本スピッツのぷり(♀17歳)、小辰(♂3歳)と東京下町で暮らしています。二匹との日々をつづります。

「都会の犬はたいへんなのよっ」を読みました。

2008-07-30 12:55:43 | 本のこと
”犬谷こら”こと”天谷これ”さんの「都会の犬はたいへんなのよっ! 正しい犬の飼い主入門」を読みました。
都会の商店街のマンションで秋田犬のオスを飼うという暴挙(としか思えない)にでた著者と慎太郎が犬社会、慎太郎が犬社会、ヒト社会でもみくちゃにされながら、成長していくノンフィクション(?)です。

子犬探しから始まり、獣医さん選び、公園デビュー、そして立派なキノコ犬に成長するまでが、笑いあり、怒りありでつづられています。
慎太郎くん、表紙のとおりの面構えですから、様々なアクシデントが起こります。
なかにはホントに?と思うようなエピソードもありますが、犬飼いとして勉強になることがいっぱいでした。
面白かったです

秋田犬、日本犬最大と言うこともあって、スピッツと同じく名前は知られているけど、あまり見かけないワンコになってしまいましたね。

おまけです

犬はきらい?わたしを変えたダメ犬サーシャの物語

2008-02-24 22:45:07 | 本のこと
”犬はきらい?わたしを変えたダメ犬サーシャの物語”エミリー ヨッフェ著 最近、読んだ本です。

猫派の作者が娘にせがまれて、保護団体からビーグル犬を引き取ることから始まります。
作者が猫好きから犬至上主義者(と書かれています)に変貌していく様子がユーモアたっぷりに語られていますが、特に興味深かったのはアメリカの犬事情で、捨てられる犬が多数いる一方で保護活動を行う人も多いことです。(アメリカらしいといえばアメリカらしい
この本の中でも、サーシャに魅せられた著者が保護されたビーグル犬に里親が決まるまでの預かりをしています。そして預かるたびに深い愛情をそそぎますが、その一匹一匹の個性が際立っていて、これがほのぼのと笑わせてくれます
いっぽうで、恐ろしいほどのダメ犬っぷりを見せ付けてくれるサーシャも作者の愛情と努力、根気によってすばらしい家庭犬に変わっていきます。(セラピードッグとしての活動をするほどです。)

とても楽しくて、ほのぼのとしてて、そして犬について考えさせられもするエッセイでした。
そして、作者がビーグル至上主義者なら、私はスピッツ至上主義者だと自覚させられもしました

ね、ぷりと小辰がいるから、おかあさんは今日も幸せだよ。

「犬の力」再び池田晶子さんの著書より

2007-10-19 22:37:20 | 本のこと
また最近読んだ本のことです。心に響く文章だったので、綴らせてください。
池田晶子さんの著書”暮らしの哲学”について。
これは池田さんが亡くなる直前まで”サンデー毎日”に連載していたコラムをまとめたものです。
この本でも4章ほど、犬について書かれています。タイトルを挙げると”「犬の力」を知っていますか?”、”犬の命、人間の命”、”「彼」と出会えた奇跡”、”犬の力にヤラレル”です。

少し長くなりますが”「犬の力」を知っていますか?”から、引用します。
”「犬の力」と、私は呼んでいます。人の心をかくまで深く惹きつけるその力のことです。それはすなわち、人の心を無防備にしてしまう力なのだ。彼らの振舞い、彼らの瞳、彼らの心の偽りのなさは、我々の心を完全に無防備にしてしまう。それが彼らの力なのだ。心を無防備にされた我々は、無防備になった心、武装解除した自分の心が気持ちよい。それが気持ちよくて、我々は彼らを愛するのだ。彼らは我々によって愛されるのだ。犬は人間に愛を教えるために(神様によって)作られた生き物なのだ。”
なんて素敵な文章でしょうか。やはり、犬たちは可哀相な人間達を哀れんで、神様が使わした尻尾の生えた天使だったんですね。(どうりで可愛くて愛おしくてたまらないはずです
この他にも犬と暮らす喜び、犬のすばらしさがたくさん書かれています。
余談ですが、池田さんの愛犬はコリー犬、”日本スピッツと並び絶滅希少品種です。”なんて、書いてあります。なんか嬉しい

ただ、犬が人間に愛される要因の一つに”言葉を話さないから”と書いてあることには、まさにそう!!とうなづく一方で、愛犬を亡くしたばかりのある人が言った”犬が言葉を話せて、どこが痛いとか、こういうふうに具合が悪いとか言えたら、もっと長生きできたのに。。。”という言葉を思い出すと辛くもなります。
言葉を話せない犬のことだから、私たち人間は必死で心を知ろうとし、そのことにより愛犬との絆がますます深まるのでしょうか。

なにはともあれ、犬を愛する心を持てたことで、二匹と暮らす喜びと出会えた奇跡に感謝できることをとても嬉しく思います。そんな気持ちをあらためて感じさせてくれた本でした。
うちの子になってくれて、ありがとうね。ぷり、小辰。

犬との別れ、”走ろうぜ、マージ”・”41歳からの哲学”を読んで

2007-10-12 23:26:32 | 本のこと
●走ろうぜ、マージ
小太郎くんの父さん・母さんのお勧めで、馳星周さんの”走ろうぜ、マージ”を読みました。
馳さんと愛犬バーニーズ・マウテンドッグのマージ(♀11歳)の最後の夏の物語です。マージは末期がんに侵され、余命3ヶ月と告知されていました。
そのマージの世話を実に献身的に行う馳さん、それに必死に応えようとするかのようなマージの姿に、読みはじめから終わりまで涙が止まりませんでした。
犬には死の概念はないといいます。愛犬の死を恐れるのは飼い主のほうなのでしょう。
馳さんは、マージの死後、”落ち着いたら、またバーニーズを飼おう。マージの代わりではなく...”と言いますが、自身がやれるだけをことを行ったという気持ちと、マージが与えてくれたものが、とても大きかったからこその言葉だと思いました。
実は馳さんにはマージの他にワルテル(♂1歳)という愛犬もいます。マージとワルテルの関係がぷりと小辰に似ていたことで、さらに感情移入をしてしまいました。
犬を飼うものとして、大切にしたい一冊となりました。

●41歳からの哲学
今年2月に亡くなられた池田晶子さんの著書です。中心テーマは”死”ですが、”死を考えることは生を考えること”、”善く生きることとは”について哲学的でありながら、易しい言葉でつづられています。
池田さんはクールでシニカルな印象の方ですが、愛犬家でもあります。この本の最後の2章で愛犬について、語られています。
そのタイトルが、”悲しみを恐れて愛することを控えるか-愛犬”と”あの忠実さ、あの善良さ、そして情けなさ-再び、愛犬”です。
ここで語られていることは、私がずっと考えていたことそのものでした。
”死んだとき悲しいから生き物は飼わない。”とよく聞く言葉ですが、大切にしていたもの、幸せな時間をたくさん一緒に過ごしたものを失うとき、与えてくれたものの大きさに比例して痛みを伴うものだと思います。
よほど強欲な人を除けば、失っても痛みを伴わないものは大切なものではありません。
失ったときの悲しみを恐れて、犬との時間を過ごさないのをあまりにももったいないと、池田さんは語っています。まったく同感です。
池田さんも二代目の愛犬を迎えています。馳さんと同じ気持ちからでしょうか。

悲しいことですが、どういう形であれ、必ず別れは来ます。
でも、それまでたくさん、一緒に良い思い出を作り、うちの子になってくれて、ありがとうと言い続けたいです。
とはいえ、ぷりも小辰もうんと長生きして犬又になるんだからね。

走るでつ

2007-07-16 20:34:28 | 本のこと
こんばんは、こたちんでつ。
今日はご近所に出来た新しい公園に行ったでつ。
おかあさんがお寝坊なので、お父さんと先に行ったでつ。
芝生が気持ちいいでつ
ぷりばあに向って走るでつ
ぷりばあも一緒に走ったでつ
お写真はおかあさんが上手く撮れなかったでつ
帰り道、ツバメの赤ちゃんを見たでつ、お母さんを待ってるでつ
こたちんも、ホントのお母さんに会いたいでつ。でも、ぷりばあも、おとうさんもおかあさんもいるでつから、幸せでつ。

おうちに帰っておやつをもらったでつ。うわさのワニさんでつ
ぷりばあと取りっこしたでつ
はんぶんこずつ、仲良く食べたでつよ。
ね、ぷりばあ
”こたちんと、一緒に走ると若返るかもね。また、行くわよ。” by ぷり。
また、いっしょに走るでつ。


今日、大きな地震があったそうでつ、ヒトもそうでつが、怪我したり、迷子になったりするワンコやニャンコが出ないことをお祈りするでつ

いぬ又

2007-03-15 13:01:38 | 本のこと
いま、畠中恵さんの”しゃばけ”シリーズ第3弾”ねこのばば”を読んでいます。
簡単にこのシリーズを紹介すると、
江戸を舞台に大店の体の弱い若旦那が、妖(あやかし と読みます。妖怪のことです。)に守られながら、事件を解決していく物語です。
とっても楽しく読んでいるのですが、そのなかに猫又のお話しがあります。
江戸時代、猫は10年以上生きると人の言葉を話し、30年以上生きると猫又という妖怪になると信じられていたそうです。

うちではいつもぷりに”いぬ又になるんだよ、長生きするんだよ。”って、言い聞かせているのですが、ワンコも10年以上生きたらお話しできるようになって、もうちょっと長生きしたら、いぬ又になってくれると良いのに、妖怪でも良いからずっとそばにいて欲しい。
ぷりがいぬ又になったらどんな人形(ひとがた)をとるのか、想像すると楽しいです。ちなみに猫又は艶っぽい女性に化けられるそうです。

おまけの小辰です。
私とビニールの袋をひっぱりっこしているところです。

おでかけでつ

2006-11-04 23:29:24 | 本のこと
また、こたちんでつ。
今日はお休みが大好きなおかあさん達と一緒にお出かけしまちた。
まずは地下鉄に乗って、おとうさんのお父さんのお家に行きまちた。
ももばあ(14歳、mix、♀)にプレゼントを渡すためでつ。可愛いカラーでつよね?
そのあと、お車に乗って豊洲ららぽーとに行きまちた。
ほぼ初めてのお車では、こんなことや、こんなこと、さらにこんな感じで、楽しかったでつ。
この間、ぷりばあは、おかあさんのお膝の上でお外を見ていまちた。さすがでつ。
ららぽーとでは、ドッグカフェでおやつに豆乳バーグを食べまちた。はじめてのドッグカフェでつ。おいしくてびっくりでちた。葉っぱ以外はおいしかったでつ。
ららぽーとでは、を買ってもらいまちた。ららぽーとは良い所でつ。
いろんなワンコにご挨拶できたつ、可愛いっていっぱい言われまちた。
可愛い男の子に”このワンちゃん、笑ってるよ”って、言われたのが一番嬉しかったでつ。
とはいえ、はしゃぎすぎて、すこち疲れまちた
また、行こうね、ぷりばあ

ZOO

2006-06-19 23:49:16 | 本のこと
乙一の"ZOO"を読み終わりました。
乙一は好きな作家の一人。
ジャンルとしてはホラーやファンタジーになるのだろうか。
メジャーな感じのしない作風だけど、
怖がりでやさしくて、自分の弱さを受け入れている性格を感じる。
私にも共通する性格(と、自分では思う)。
文庫版の最後の文が好き。こんなに短いのに怖さとやさしさと弱さが詰まっている。

小辰が私のおならの音に驚いた

神はサイコロをふらない

2006-06-15 23:42:49 | 本のこと
また、TVドラマの原作。
ドラマでは小林聡美が主演で、好きな女優なので一度、見ました。
(帰宅時間が間に合わず、ビデオにもとらず、その後は無理)
原作は、ドラマと設定が違っていて、残された時間は3日間。
途中まで読んだ段階では、
死者がよみがえるのは生者のため、生者のための小説って感じてました。
”黄泉がえり”のように。
もともと私は死者にかかわる儀式は生者が納得するために行われるもの。
死は無に帰すのだから、死者に対する思いは生者の気持ちを慰めるためと考えていました。
だけど、この小説は死者のための小説でした。
突然に理不尽に訪れた死を死者が受け入れるための3日間。
同時にそれは生者も救う時間でした。
文章も設定も傑作とはいえないけれど、死者が自分のために時間を使ったところが素敵でした。

癌になって、このような突然の理不尽な死に襲われることなく、
死の準備と覚悟を出来ることには感謝。

花より男子

2006-06-03 00:56:22 | 本のこと
花より男子
少し前にTVドラマやってましたね。
映画もだいぶ前にやってた。

友達に借りて読んでます。
やっと30巻、毎日5巻読んでやっとここまで来て、
我慢できず、最終巻を読んでしまった。

シンデレラのお話。王子様が屈折していて、シンデレラが王子様を救うって感じ。
でも、36巻は長いでしょ。
ドカベンかぁ と思ってしまった。

私がドラマ作るなら道明寺は松潤じゃなくて、
若いときの長瀬かな。
背が高くて、ちょっと頭が悪そうな感じがいいな。
どうかな?