多分駄文のおじさん日記

我輩は駄文を書くおじさんである。旅、音楽、MLB、株式投資、etc., 日々想いつくままに思いを巡らすのである。

ごちゃ混ぜの国シンガポール(46)-シンガポール駐在員の生活

2005-01-05 00:18:01 | Singapore
シンガポールのネタも今回で46回目。
僅か3泊4日の旅、しかもそのうち1泊2日はビンタン島への旅であったことを考えると、よくこうしてあることないこと書きつづけている、と我ながら感心!

さて、今回の旅で、宿の提供のみならず、シンガポールの街中(国中、というべきか)をご案内頂いた駐在員H兄の生活ぶりを(本人の承諾を得ずして、勝手に)書くことにしよう。記憶あやふやな部分もあり、誤記あったらお許しを。

まずは住まいについて。
10月の赴任前に、現地不動産屋の案内で何箇所かのサービス・アパートメントを見た後に決めたのが今の棲家であるとか。マリーナ地区とチャイナタウンの中間点あたりにある勤務先から車で15-20分くらいの、便利の良い場所にある。地下鉄駅も最寄に2駅あるという。ほぼシンガポールの中心地にあり、徒歩でも多くの著名地に行ける至便な場所だ。

ほぼ新築に近いこのアパートは一階は厳重なガードとホテルの如きフロントマンが何人か居る安全な建物。実際に運営は某大手ホテル・グループらしく、高級感がある。そのホテル・グループの宣伝ブロシャーを見ると、このアパートを称して"A Lifestyle of Luxurious Living"、贅沢な住まいのライフスタイル、と標榜しておる。住人には若干の日本人の他、西洋人が多いようだった。中国人も何人か見かけたが、これは現地の人ではないのであろう。

共用の食堂はウィークデイ毎朝、食べ物飲み物好きに取ることが出来る。我輩も2日間ここでお世話になった。また、屋上にはプール+ジャグジーがあり、開放的な空間で毎日がリゾート気分。夜は摩天楼を眺めながらの水泳、となかなか贅沢且つロマンチックな気分を満喫できる。単身おじさんには有難い自動の洗濯室や、運動不足解消のためのジムもあり、もう申し分のない施設となっている。

部屋はリビング+2ベッドルーム。ベッドルームにはそれぞれ風呂・シャワーとトイレが完備しており、我輩もそのホテルのような部屋にお世話になった。まことに、単身赴任おじさんが一人で住むにはかなり贅沢な造りであり、羨ましい環境である。前任者に比べるとかなり格上の住まいであるというが、見事に会社側にはこの部屋で押し切ったと言うから、流石上席者の貫禄である。シンガポールにおける物価水準、というか、購買力平価からすると、その家賃の1.5-2倍ほどはする価値がありそうだ。東京都内であれば、家賃軽く100万円、というような施設に見であろう。シンガポールの現地人から見れば、選りすぐりの「外人さん」にしか住めない場所である。

余談だが、TVはあまり正直面白い放送はなく、チャンネル数も少ない。
冬ソナのような韓流ドラマが結構流れており、ここでもブームなのかと、驚いた。日本人にとって有難いのはNHKのチャンネルがあるということ。これで最低限以上の日本情報が確保できることは、おじさんにとっても大きな救いであろう。日本とは1時間の時差があるシンガポールであるが、熱帯の国で午後4時過ぎに大相撲九州場所を見ている気分には妙なものがあった。ここでは、NHKの受信料は払わなくても良いのだろうなあ。

このほか、居間に隣接してキッチンも当然ある。
しかし、嘗て書いたように、シンガポールは外食天国で、極めて安価でバラエティに富んだ食べ物が街の至るところにあり、全く不自由しない。むしろ、食事を作り後片付けをする手間を考えると、自炊すること自体、効率の悪い作業にさえ思えてくるぐらいである。
H兄も全くその考えであり、彼のキッチンにある大型冷蔵庫の中には、ミネラルウオーターの大壜が数本と、タイガービールの缶約1ダースが無造作に横並びにされているだけであった。

居間の広さからも、ここは棲家というだけではなく、もしかしたら、ここで仕事さえ出来るのではないかと思われる環境であった。まあ、SOHOでもあるまいし、やはり仕事と棲家は当然別、というのがビジネスマンの普通の精神性であるが、起業家であれば、在宅勤務可能な棲家でリーゾナブルな家賃であれば、もしかして、東京で起業するよりはコスト上は割安なのではないか、と思い始めたりもした。


最新の画像もっと見る