北海道、上陸！

　そんなこんなで津軽海峡を渡り函館です。やっぱり早い、速い！（写真：函館山）

　さて、北海道上陸です。
　おっと、そう言えばまだお昼を食べていませんでした。高速フェリー乗船に興奮しすっかり忘れていました。
　もう４時。新しくなった函館港のフェリーターミナルで食事をとり、乗って来た高速フェリーが青森に戻るのを見送ります。

　中途半端な時間ですし、今日は函館で宿を探すことにします。



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やっぱ勢いが違います

　役に立たない私の心配を他所に「ナッチャンRera」は定刻に青森港を出港しました。

　のっけから勢いが違います。速い！
　ぐんぐんスピードを上げて陸奥湾を進みます。（写真：船尾のオープンデッキから、４基のウォータージェットが海水を叩き進みます）

　そういえば、この高速フェリーの運航に陸奥湾のホタテ漁師から苦情が出ているようです。
　高速フェリーが出す波がうねりとなり沿岸に押し寄せ、小型漁船転覆の恐れや、海底の砂が巻き上がり船揚げ場に積もり、その撤去に手間とお金が掛かるとの事。漁業関係者は高速フェリーの減速を求めているようですが…

　う～～ん、いろいろと問題が出てきますねェ。

　とはいえ、スピードが売りですからね。
　途中、在来船と呼ぶ旧来のフェリーをおよそ２倍の速度で軽々と抜いていきます。青森－函館の所要時間も半分程の２時間になります。
　スピードダウンしちゃうと、魅力も下がってしまいますね。

　う～～ん、う～～～ん…　ともかく、頑張れナッチャン！



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3000円値上げ、高っ！

　最近は、何でもかんでも原油価格高騰を理由に値上げとなります。

　この青森－函館高速船フェリーの料金も御多分に漏れず９月１日から料金が上がりました。
　ライダーとバイクの場合、片道3000円上がって1万3000円也。高いネェ～（無論、一番安いエコノミー料金です）
　確か、就航してまだ１年程ですよね。２隻目の「ナッチャンWorld」がデビューしたのがこの５月。原油価格が予想以上に上がったとはいえ、この短い期間でもう料金改定ですか…

　それにこの先の運航減便が決まっています。夏の繁忙期には日に７往復（14便）したそうですが、１２月には１日２往復（4便）にまで減るようです。

　各地のフェリー会社が経営に行き詰まり、運休・取り止めになる航路がある昨今。
　広く、沢山の椅子が並ぶ高速フェリーの船室ですが、平日の昼過ぎの便ということもあってか乗り込む人・車両は少なめ…　ガラガラです。

　この高速フェリー、こんなんで大丈夫なのでしょうか？
　私じゃ、なんのお役にも、お力にもなりませんが…　心配です。



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格好いいネェ、ナッチャン！

　青森港フェリー埠頭です。

　今回、敦賀からの長距離フェリーを秋田で降り、東北を走ってから北海道に渡ろう！　と決めたもう一つの理由がコレ、新日本フェリーの新造フェリー「ナッチャン」に乗りたかったからです。
　見るからに速そうな格好いい船です。

　ちょうどお昼の便の到着時間に間に合いそうだったので青森港まで走ったのですが、実際にこの目でナッチャンの入港・着岸を見ると、直ぐにでも乗りたくなってしまいますね。

　真新しいターミナルビルがあります。手前に有料道路の料金所に似たゲート。そこにバイクを入れると、係員が乗船手続きをしてくれます。
　おいおい、買っちゃったよ、次の便に乗船だよ。



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下北半島周回、完結

　尻屋崎を後にして太平洋側を南下。
　この下北半島の長い首の部分はどちらを走っても単調な道、退屈になってしまいます。どうやら下北の楽しい所はむつ市から向こう…のようですね。
　じっと堪えて国道338走り、六ヶ所村を通り野辺地町へお昼ちょっと前に到着しました。これで下北半島ぐるっと周回は完結です。

　さて、これからどうしようか…？　と思案しつつダラダラと国道4号線を走り青森市方面へ。
　おぉっと、あの島は…　昨日の朝撮った浅虫の湯ノ島じゃありませんか。
　写真は昨日と同じサンセットビーチから撮りました。あんなトンガリ帽子のような格好をしてたんですねェ。



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天気のよい、のどかな尻屋崎

　釜臥山からむつ市中心部に戻り仕切り直し、昨日行けなかった尻屋崎に向かいます。

　昨年尻屋崎に立ち寄った時は雨模様の天気で、薄暗い風景でした。今日は日差しのある明るい尻屋崎です。

　ここはいいですね。大間のように観光地化されておらず、静かで、のどかで、のんびりできます。

　ぼ～～っと海を眺め、その先の北海道を望みます。
　ゆっくり、ぼんやりできた出来た分、むつ市に泊まって大正解でした。



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閉ざされた展望台

　むつ市から恐山方面へ。途中で「かまふせパノラマライン」に入り勢いよく登って行きます。

　ところが…
　しばらく進んだ所のむつ湾展望台（写真）の先でゲート封鎖されそれ以上進めません。…なぜ？
　この場所からも陸奥湾を望めますが、少々視野が狭い。山のもっと高い所からぐるりと陸奥湾を眺めることができるかな、なんて勝手に思い込んでいましたから期待外れ、がっかりです。

　パノラマライン入り口の案内看板には、この先に展望施設の建物がイラストで描かれていました。どうして封鎖されているの？？？

　そういえば、この辺りに防衛省の施設か何かあるようですね。他の地方でも、例えばレーダサイトがある山など途中で一般立入禁止になっています。
　ココも防衛省が締め出しをしているのでしょうか？
　テロ対策がその理由の一つとなっているようですが、この先もそんなことがず～～～っと続くのでしょうかね。困ったものです。

　いずれにせよ、ゲートのその先に展望施設があるのでしょうが、封鎖を蹴破り無理やり進む訳にもいきません。眺望・景色の良さそうな場所だけに、残念、口惜しく思います。

　すごすごと退散…



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釜臥山の展望台

　朝日が眩しい！　清々しい朝です。

　経緯はともあれ、むつ市に泊まったわけですし、青空の気持ちの良い朝を迎えたことですし、もう少し下北半島を走ることにします。

　先ずは、むつ市でどうしたって目に付く特徴のあるあの山…釜臥山（写真）の展望台に行ってみましょう。澄んだ空気で見通しの良い天気です、きっと素晴らしい景色が見渡せることでしょう…



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