プリマベーラ進化論。

不思議の国のアリスは、
大海原に小舟で漕ぎ出ました。

まいった。

2008-07-13 02:25:14 | つぶやき
今の気分を表すなら、この一言に尽きる。
落ち込んでるのとも違う。困っているとも違う。迷った、ではない。

まいった。まいりました。

KOされた感じ。
今だけだとは思うけれど、さすがにまいった。
今までも同じような状況なんて、いくらでもあったはずなのに。

ことの発端は、
些細なことのようで、
いろいろな気持ちが複雑に絡み合ったことのようで。

ことの原因は、
健康とか体重とか身体的なことのようで、
やっぱり気持ちの問題なようで。

そんなこと考えるのも、もはやどうでもいいくらい、まいった。
イライラして怒鳴って騒いで暴れて泣いて。
そうするエネルギーも吸い取られた気分。

そうやっていつも上がり下がりの激しい私だが、
それをだまって「見て」(くれて?)いる家族に私は今は何もできていないことが、
それに気づいてしまったことが、恥ずかしくなり、
それでも今はどうしても自分の生活、というか気持ちを守るので精一杯で、
情けない、ので、すっかりまいってしまった、というのが大きい。

***

日経新聞の記事では、最近の20代は「恋愛にドライ」であるという記事。
20代の男女にインタビュー形式のアンケートを実施した結果、
80%もの若者が「残業とデートが重なったら、残業」と答えたことを憂いていた。

一方では、gooアンケートには「惚れたら許せる恋人の悪いクセ」という記事。
10位以内に「仕事を最優先」という結果。

同じようなタイミングで、表裏一体の関係を発見。
ニワトリと卵ではどちらが先か、の話のようだ。

いや、もっと複雑だ。

つまりは、仕事>恋人(夫や妻・家族を含む)といった価値観だから「仕事を優先」させる人もいれば、
本当は恋人>仕事でいたいのに「仕事を優先」せざるを得ない状況の人もいるだろう。
仕事!!という価値観で、その陰で支えてくれている存在を忘れてしまっている人もいるはずだ。

どれがいい、悪い、ではなく、それは人それぞれ。

ただ、アンケートは時代を反映する。これだけは確かだ。
そこに経済問題を考えれば経済学になるのだろうし、
家族問題を見出せば社会学になるのだろうし、
労働問題を訴えることもできるだろう。

事実、のような世の中の総意。あるいは常識か。

そこに個人的に共感する人もいれば、
お茶のお供にする人もいるかもしれない。

そして私は。
今の私はどうしても「仕事」のことしか考えられないことに気づいた。

それはもう寝ても覚めても。
社会人になったから当たり前、かとも思うが、
職場での悩みというよりも、この先に続く仕事人生について、
いろいろ、考えている。

でも、もう少し、身近な存在を大切にできたらと思う。
自分のいたわり方も含めて。

考えるのもいいのだけれど、
自分を追い詰めるような考え方や、
周りに迷惑のかかるような行為(考えてイライラする等)はやめたい。
でも、考えることと、それを言葉にすることをやめたら、私ではなくなってしまうというパラドクス。

こんなことをパソコンの画面に向かって書いているのならば、
家族に対して、にこにこして笑い話でもしたらいいものを。

***

いつか、こんなことを言ってくれる友人がいた。
大学時代に出会い、基本的に正反対な気がするのだけれど、
彼女はいつもいろいろな意味で気になる存在であり、
とても賢くて強い、素直で女の子らしい子である。

余談だが、私はそういう人が好きなのだ。
賢くて強くてやさしくて、素直。
加えて、私が「そうなりたい」と思うパーソナリティである。

彼女は言った。

プリマちゃんはさ、将来に理想があるんだよね。
それに向かって努力したり、考えたりしてると思う。
でもさ、それで「今」の選択肢とか幸せを狭めてない??
「先」を考えすぎたら「今」動けなくなっちゃうよ。

そうだと思う。

***

全く、なんかもう、まいった。

そう思ってベランダに出てふと空を見上げたら、
曇り空なのに、ひときわ明るく光る星。

こんなことを思い出した。
昔、彼は私にこんなメールをしてきた。

月がきれいだよ。

こんな蒸し暑い夏の夜だった。
彼の真意はこうだった。

月がきれいだよ、とメールすることで、
いつも自分の部屋(しかも防音室)にこもってばかりの私を、
ベランダに出して、空を見上げさせようと思った、と。

まいった。しまった。

でも、その星は妙に安心感のある輝きをしていた。
いろいろな人が私にくれる「想い」の輝き…だったら。

***

それでも私にとっては「働くこと」「考えること=言葉を探すこと」を捨てられないと思う。
自分の理想(みたいなもの、なのかもしれないが)を捨てたくない。

自分勝手やひとりよがり、常識とズレる??
そうであるかもしれないけれど、そうであるならば、
気づこうと思う。私への周りの人の気持ちに。

あまりにも私が鈍感すぎるのか、
あるいは無頓着と言うべきなのか、
大切にできていないと思うのが当たっているのか、
そのどれもが当てはまる気もしてきたが。

***

いつも、結構、いや、かなり。
いろいろな人の想いに、その瞬間には気づかないで
踏んでいることも多いと思います。

ごめんなさい、いつもあとから気づくのです。
そして、大切にしようと思うのです。
でも、時間が経てば、また同じことを繰り返している気がします。

本当は。実は、みんな。大切にしたいのです。
好きの気持ちが大きくなりすぎると、どうやって大切にしていいか、分からなくなります。

好きだと言いたいのに、
それを拒絶されるのがとてつもなく怖くて、
相手を大切にしたい、よりも、自分を守ってしまって、あるいは閉じこもってしまって、
結局自分の気持ちが空回りしたり、距離が遠のいてしまったり。

それでも、私の周りには素晴らしい人がたくさんいます。
もっとうまく、というか、全部きちんと大切にしたいのです。

***

ビジネスしたい、仕事がしたい、働くことで夢が見たい。
成功したい??有名になりたい??お金がほしい??

私は信じているのだ。
もっと、もっと学んだり経験を積んだり。
ちゃんと生活サイクルを確立して、自己コントロールをして。
仕事の先に。自分の成長と成功の先に。
家族や大切にしたい人を大切にできる日がくることを。

そして私は「会ったことのない人をもしあわせに出来る人」になりたいのだ。

***

まいった。
けれど、星が、私にまた希望をくれた。
いろいろな人の想いが、私を育ててくれていること。

あぁもう。まいるではないか。