プリマベーラ進化論。

不思議の国のアリスは、
大海原に小舟で漕ぎ出ました。

演奏旅行記①

2006-03-17 21:45:22 | オーケストラ
時差ボケなのか、それとも旅疲れか。2日間で合計24時間以上も爆睡しちゃいました!
片付けも終わった。プチ浦島太郎状態からも脱却した。写真の現像も終わった。
どんどん日常生活が戻ってくると、なんだか魔法が解けたような寂寥感が沸いてくる。これってワグシック??

さてさて。まだ記憶が鮮明なうちに旅行記第一弾をアップ☆

2月27日~3月2日@ブダペスト
ハンガリーは通貨がまだユーロに統一されてませんでした。単位はフォリントで、1Ft=0.5円という物価安!!
高級感のあるレストランでちょっとリッチに食事をしても、1食3300Ft=1650円くらいで済んじゃいました。
首都だというのに人通りは少なくて、でもなぜか路駐の車が道路という道路にずら~り。
あとはバスやトラムや地下鉄、公共機関のベル音がゲームの効果音みたいだったのが印象的でした♪

28日は終日自由行動だったので、朝早くから観光。まずペスト地区をまわって、夕方になってからブダ地区巡り。
なんと言っても、漁夫の砦から見たドナウ河の夜景が忘れられません!宝石箱をひっくり返したみたいな。
今はもう「青かった美しかったドナウ」になっていると人が言おうとも、さすが世界遺産なだけあり、それはもう美しい眺めでした。

3月1日午後。BUDAPEST CONGRESS CENTER内のBartok Room(名前がいちいちすごい)にて練習。
ヨーロッパは乾燥してるから楽器の鳴り方が日本と全然違う・・・みたいです。だから弾き方を考えて、とはコンマス様の注意。
音が変わったような気がしたし、何より楽器がすごく響いた。

午前中と夜は疲れ知らずの観光。
前日に見切れなかったブダ地区巡りと、夜はリッチにハンガリー料理を堪能。

3月2日は海外初講演日@BUDAPEST CONGRESS CENTERでした。
ホテルと直結したホールだったため、なんとホテルの部屋で礼服に着替えて会場に向かいました!
いつもとちがって荷物が楽器だけでよかったから楽チン。
この日のプログラムは中期定期演奏会のもの↓
  メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」
  エルガー    :序曲「コケイン」
  ワーグナー   :楽劇「ニーべルングの指環」より抜粋
集客率はなかなか好調☆お客さんの反応が日本とは違って新鮮でした。
曲が終わるごとの拍手が「ラデツキー行進曲」のときの拍手みたいな感じで、最初は戸惑っちゃいました!
実際は「遠い東洋から来て演奏してくれた」と感動されていたらしいです。
それにしてもヨーロッパの人はみんなどの曲を弾くのかっていうのを聞いてくるんだね。
K地先生が「ヨーロッパの人はどこのオケかじゃなくて、どの曲を弾くのかをまず聞いてくるよ」って仰ってたけど、ホントだと実感。
ホテルのエレベーターでたまたま居合わせたおじいさんも、おみやげを買いに立ち寄ったレース屋さんのおばさんもそうだった。
なんともおもしろい発見でした♪