挨拶を交わす

　若い頃、営業部門にいたことがあります。外回りの際のオフィス
と駅までの行き来では、仲間や他の事業所の知り合いと出会うこと
があります。その時ふと思いました。「いったいどれくらいの距離
になったら挨拶を交わすのだろうか」とね。歩いている時は暇です
からね。大体7,8mくらいになると、同時（相手の様子を見ながら）
に会釈するようです。10m,20m も離れていると相手が誰かが判って
いても、近づくまで挨拶をしないようですね。ただし、若い女性ら
はもっと離れていても、手を振ったり「おはよう」とかのことばを
大声で掛け合っていたりしています。
　これらのタイミングは、お互いに暗黙に認識しあっていることも
重要なポイントと思います。近所の人でも（もう少し近い距離）、
これは観測ができます。きっと、タイミングが合わないと、互いに
気まずい思いを避けるために、相手を観察した上で、挨拶を交わす
のでしょうね。日本人は知り合いと街中で出会う際にも細心の注意
を払っているわけです。
　毎日の散歩コースの工事現場で出会う監視員さん、作業員さんら
とも、日々挨拶を交わしていますが、遠くから（相手の存在に）気
が付いてもわざと別の方を向いています。で、絶妙な距離になると
その時点で挨拶をするようですね。

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