大泉の仲間たち

大泉高校15期生の交流/親睦のためのブログです。

漢字の造語力

2023-01-27 09:30:00 | 日記

 明治期に、多くの外国単語が日本語化されたので、多くのアジア
の国の学生が日本で学び、そして習ったことばを自国に持ち帰った
のです。そういうわけで、中国や韓国/朝鮮で、日常的に使われて
いることばの 7,8割は日本語由来なのだそうです。
 例えば、「 Science 」すなわち「科学」ということばですが、
「科」とは「一定の標準を立ててすじみちを通すこと」と辞書には
あります。「科学」とは、その筋道を探求する学問という意味なの
でしょう。「哲学」や他の外国単語も同じように、誰かが苦労して
翻訳のでしょうね。(^_^) 
 また、これらの言葉は漢字で表現されていますので、容易に置き
換えや改変、新規制作が可能です。つまり、造語しやすいのです。
 翻訳語として優れているのは、「型録」と「治具」でしょうか。
たまたま読みや意味が似たような漢字があったので、それを充てた
ようですね。これらは日本語として通じています。元が英語だとは
知らない人もいると思います。

 このように、漢字には造語能力があるので便利なのですが、韓国
では漢字そのものを廃止してしまいましたので、今後の韓国では、
新しいことばを作り出すのが困難なことでしょうね。場合によって
は、日本語から借用せねばならないことになりかねません。これは
韓国語の発展(=文化の発展)に、差し障りが出るのではないか、
と心配になります。日本語で言うと、全てがひらがなで記述されて
いるようなものでしょう。分かち書きをしているとはいえ、判読が
しにくいのではないかなぁ。^^; 大きなお世話なのかもしれません
がね。