東レなどで生産しているナノチューブは水の分子は通すけれど、
塩分は通さないことで、淡水を得ることができ、海外、特に淡水を
得ることが難しい国で活用されています。
今回研究が進んでいるのは、少し太い(0.3nm →0.9nm )ものを
使い、その表面をマイナスに帯電したフッ素でコーティングされて
おり、塩分はマイナスに帯電しているので、塩分はこのチューブに
入ることが出来ないのだそう。しかも、フッ素はつるつるしている
ので、水が早く流れるようになります。水分子同士は緩く結合して
いる(=クラスタを構成している)が、チューブの表面のフッ素は
マイナスに帯電していて、水がクラスタになり難くしているので、
水の分子がより早く流れるそうです。これらの幾つかの要因により
従来のナノチューブよりも、数千倍の速さで水を濾すことが出来る
のだそうです。
https://www.riken.jp/press/2022/20220513_1/index.html
ただ、このナノチューブを大量に造るのが困難なのだそうです。
これらが実用化し、この技術を使った淡水化装置で、飲料水の確保
に苦労している国の助けになると良いですね。(^_^)