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『マエストロ:その音楽と愛と』(イオンシネマ港北)
同性愛者だった音楽家バーンスタインと結婚した女優フェリシアの愛と葛藤を描いた映画。ミュージカル風のシーンも織り込みながらテンポよく二人の出会いと青春が再現されます。
白黒からカラーへ、サマータイムのスイングからマーラーのアダージェットへと映像、音楽でも劇的に転換してキレが良くて飽きさせない。固定カメラでの夫婦喧嘩、罵り合いもユニークです。そして時代が流れます。
音楽映画でもあるのでサウンドが効果的で、特にクラシック音楽での音響の厚みがすごく(何か技術的進歩があったのか感激)、映画に没頭できます。クレジットによると音楽は現在メトの音楽監督のネゼセガンが担当したらしく(彼も同性愛者です)、細部に亘り万全なのは制作にスコセッシやスピルバーグなどが加わっているからでしょうか。
映画の主役は苦悩するフェリシアかもしれませんが、怪物バーンスタインの存在感も圧倒的です。同性愛者と知らずに偽装結婚させられた悲劇くらいに認識していましたがそう単純ではない著名人夫婦の複雑な愛憎です。実話系なのにエンターテイメントのワクワク感にも溢れています。楽しめました。
なお、イオンカードを妻に作ってもらったので、イオンシネマで年間12枚まで1000円で観られます。1800円との差は大きくてお得です。
帰宅後、バーンスタインがフェリシアの追悼のためにバイエルンで演奏したモーツァルトのレクイエムを観ました。体を横に振ってダンス、スイングしているように指揮をするのはバーンスタインだけにしかできない芸当で最後の方のシーンを思い出して感動しました。
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