「庄司紗矢香/カシオーリ デュオ・リサイタル」(横浜)






CPE.バッハ ファンタジアwq80

モーツァルト ヴァイオリン・ソナタ 第42番

モーツァルト ヴァイオリン・ソナタ 第34番

ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ 第5番「春」


 庄司紗矢香とジャンルカ・カシオーリのコンサート、横浜のみなとみらいホールです。

 ヴァイオリンのコンサートはほとんど経験がなく、1990年代に渋谷のオーチャードホームでやっていたモーストリー・モーツァルトでたしかレーピンを聴いて以来です。このジャンルは愛聴盤もほとんどないので普段は敢えて行かないのですが、庄司紗矢香、かつ値段も高くなかったのでお試し気分です。

 みなとみらいホールは、以前、インバル/都響のマーラーシリーズの5回チケットを買ったのですが全くクラシックを聴きたくない期間になってしまい、今から考えると痛恨の全パスしてしまったので(名演だったらしい・・・4番のソプラノは森麻季・・・)、初めてとなります。2階席、左側からです。7割程度の入りです。


 庄司は華奢ですが堂々とした振る舞い、貫禄あります。集中した厳しい表情。

 まずはファンタジアでたっぷりとヴァイオリンの自己紹介です。ガット弦、クラシック弓がどうなのか分からないのですが、陰影ある響き、豊かな音色。

 後半の34番。モーツァルトらしい旋律、安心の愉悦感。プログラムは人気曲ばかりでなくてもいいですが、やはりせっかくなので天国的なメロディも聴きたい。

 スプリング。溢れる優しさ、人間愛、そして地球への陶酔の賛歌。実演を聴く喜びです。

 カシオーリのフォルテピアノもコンパクトかつチャーミングで申し分ないです。

 アンコールの叙情的な小品も絶品でした。


〔神奈川芸術協会Twitterより〕

 アンコールは、CPE.バッハ ヴァイオリン・ソナタwq78第2楽章だそうです。

 調べたところムローヴァとカニーノのバッハアルバムの最後に入っていました。いい曲ですね。繰り返し聴いています。












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