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田部京子「ミニ・コンサート&サイン会」(タワーレコード渋谷店)
ブラームスの後期ピアノ作品集を発表した田部京子の発売記念イベントに行ってきました。以前はタワーレコード渋谷や無くなったHMV渋谷で開催される無料コンサートにたまに出掛けていましたが最近はご無沙汰です。
タワーレコード渋谷店の6階、クラシックフロアの一角、結構な観客が集まっています。作品118、119から4曲が演奏されました。基本的なスタンスはCDと同じなのですが、生のピアノの響きに聴き入りました。やっぱりいいですね。生のピアノを聴くのは岡山でのツィメルマンのショパン以来でしょうか。田部京子は力強いタッチも魅力なので、是非ブラームスのコンチェルトも演奏してもらいたいです。
トークの中で「20年以上前、ドイツ留学から帰国したあとのリサイタルでブラームスのピアノソナタ第3番を演奏した。それを気に入った日本コロンビアから録音の誘いがあったのだが、諸般の事情でショパンに変更になった。その後、メンデルスゾーンの次のディスクについて打ち合わせたときもシューベルトかブラームスを録音したいといったがシューベルトになった。本格的なブラームスの録音は今回が初めてとなるが随分前から録音したかった作曲家です。」、「シューベルト、ベートーヴェン、ブラームスにしても後期の作品に惹かれる。後期作品は枯れたとか老いたとか表現されるが、若い頃も含めたそれまでの人生の全てが詰まった曲だと思う。」といったことを話していました。
コンサートの後はジャケットにサインをしてもらいました。先日、CDの整理をしていたところ、田部京子のディスクは15枚ありました(シューベルトの即興曲集とソナタ20番、吉松隆のプレイアデス舞曲集が特に好みです)。その内、メンデルスゾーンとロマンスという小曲集にもサインをもらっていました。ロマンスは同じタワーレコード渋谷でのイベントだったのを覚えていますが、メンデルスゾーンはよく覚えていません(日付はロマンスの前日の98.9.19となっているので、HMV渋谷とタワーレコード渋谷で連続であったのかもしれません)。
3月のモーツァルト、5月のベートーヴェンも楽しみです。
来週の日曜日は、大植英次と大阪フィルハーモニーのコンサートがサントリーホールであります。このコンビは一度聴いてみたいと思っていたのですが、先週の週刊誌に退任コンサートとして紹介されていて、たまげて早速予約したものです。田園と春の祭典、まだ券は余っているようです。3列目の席でした。これで7000円は安いのでは。バイロイト指揮者である大植と朝比奈の頃のベートーヴェンを好きだった大阪フィル、曲も魅力的だし今から楽しみです。
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