「富善」(蒲田)

          

 久しぶりの大好きな「富善」です。この2年くらいの間にも蒲田で用事があった際、2度ほど寄ってみたのですが時間帯が悪くて空振りでした。3連休ということもあり散歩も兼ねて出陣です。行くと決まれば朝食を抜いて備えます。ここは副食含めて量が多くて文字どおりお腹がパンパンになってしまいます。

 11時半頃、相変わらず先客なしです。蒲田駅東口から少し歩く分かりにくい場所にあります。蒲田四丁目の交差点近く、表通りから住宅街に入ったところなので、通りすがりで入ることはまずありません。知っている人だけが出掛ける店です。

 この店は普通のとんかつに名物のスタミナかつ定食(肉の間に餃子の具のようなものを挟んで揚げる)で有名ですが、私は2択、ソテー定食か肉天定食です。今日は肉天定食(1200円)と決めていました。



          

 ビールを注文して、お楽しみの始まりです。まず、これまで見たことのない炊き合わせの一皿が出されました。更に進化したのかと思いながら待つのですが・・・出てきません、あの塩辛が。あれ?変わったのかなあ。激うまの塩辛とたっぷりの漬物。この炊き合わせに変わってしまったのか。それなら残念。あれが前菜として出てくるので、私は最強の定食屋だとずっと思っていたのですが・・・。ご主人の他、奥さんと風来坊のような息子さんが手伝っていたのですが、今日はいません。人手が足らなくていろいろと変わったのかもしれません。

 肉天はタッパから出すところを数えていたら7枚でした(6枚出して、蓋をしようとして、やっぱりもう1枚追加していました)。薄切りの豚肉を卵、粉に浸けて、天ぷら風に揚げています。

 いつものようにクリームコロッケを付け合せて、ドカンと肉天が出てきました。何度見てもすごい量です。ご飯と赤出汁の味噌汁が出されて、そして、ようやく、待ってました。今頃ですが、塩辛と漬物が出されました。ほっ。



          

 塩辛と漬物の量は少し減っているようですが十分です。このアルコールとニンニクの効いた塩辛、うまい。堪りません。トータル6皿。天つゆも含めると7皿、カウンターに一杯です。やはりこの店を超えるボリュームと質の定食屋はないのではないでしょうか。

 主役の肉天もやわらかくてジューシーで最高です。朝食を抜いているのに、最後はいっぱいいっぱい、満腹で完食です(大袈裟ですが)。いつものように満足感、達成感を味わいながら店を後にしました。



          

 帰り道、12時すぎだったのですが、とんかつの丸一の前には行列15人くらいです。私も一度食べましたが美味かったのを覚えています(因みに、鹿児島の丸一と似たような分厚くてピンク色のとんかつですが、鹿児島丸一の主人が修行したのはここではなく、大森にある丸一なんだそうです)。また来ようと思ってから実現できていません。ここまで来たら、私は富善に行ってしまいます。



          

 秋らしい気持ちのいい日です。日吉駅前の慶応大学並木道は黄色く色付き始めていました。




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