アバド「モーツァルト 協奏交響曲、フルートとハープのための協奏曲」

              

 パワーアンプの電源が入らなくなりました。1年3ヵ月前にプリアンプとともに100万円近くで購入したゴールドムンドのMETIS2/3です。そんなに経っていない電化製品の電源が入らないって何だそりゃという感じです。外国製ってこんなものなんでしょうか。

 修理に要する1ヵ月近くの間、音楽を聴けないと諦めていたのですが、休眠中のSANSUIのアンプを繋げばよいことに気付きました。屋根裏部屋の片隅の箱から出して、久々に現役復帰のA-α9です。接続して、鳴らしてみると、ふわっとして自然な音色です。感激。昔聴いていた音だと懐かしくなりました。スピーカーとCDプレーヤーは格上なので以前より広がりがあります。こりゃ凄いぞといろいろと聴いてみました。始めはもしかしてゴールドムンドより音がいいんじゃないかと錯覚しましたが、やはり繊細な音や腰の据わった迫力はゴールドムンドが上だと思います。それでもこの懐かしい滑らかなサウンドは耳にとても心地いいです。定価では120万円対7万円、SANSUIは凄いメーカーでした。機械オンチ、オーディオ音痴なので普段は組み替えたりなんて絶対にしないのですが、故障のお陰で懐かしくてワクワクする体験をすることができました。

 前置きが長くなりましたが、アンプ故障前に気に入ったクラシックの新譜とタワーレコード渋谷で知ったディスクが数枚あって、もう1~2回聴いてから紹介しようと思っていました。

 まず新譜です。アバドとモーツァルト管弦楽団によるモーツァルトの協奏曲です。いわゆる協奏交響曲とフルートとハープのための協奏曲の2曲が収められています。オケとソリストの演奏、掛け合いがモーツァルトらしい愉悦感に溢れていて素晴らしいです。響きも新鮮で若々しい。それを優秀録音が捉えていて万全です。
 アバドは若手有望株時代、ベルリン時代、ルツェルン時代、最近の自前オケ中心の時代と変遷してきて常に第一線にいますが、最近の充実ぶりは特に目を見張るものがあります。加えてオペラの録音もあると最高なのですが・・・まだ入れていない作品も多くて、ロッシーニ、ヴェルディも再録音してほしいけど・・・音楽不況で大物、巨匠でもオペラの録音はもう無理なのでしょうか。

          


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