「津軽こけし館」(黒石市)





 沢木耕太郎の「飛び立つ季節」という国内旅行エッセイを読んでいるのですが、第1作に比べて共感できる行き先が多いせいかすごく面白いです。
 いいアクセントになっているのが各エッセイの最後のページにある筆者撮影の写真です(電子版だけの特典らしい)。
 本を紙、電子書籍(kindle)どちらで読むかはその都度判断なのですが、これはkindleにしました。kindleでダウンロードしたものをiPhoneで読むこともできるのですが、iPhoneだと写真はカラーで見られます(なぜ初めからiPhoneでないかは逆はできないからです)。
 カラー写真付きだとイメージし易く印象が強くなっていいというのは作家からしてみれば素直に喜べることではなさそうですがエッセイだと事実なので仕方ありません。

 前置きが長くなりましたが、あるエッセイに旅のお土産はほとんど買わないのだが例外として16歳の東北初旅行で青森県黒石市に行った際、津軽こけし館で見た鳴子系のこけしがどうしても欲しくなり、買ってきて今も飾ってあると紹介されていました。

 私も同じで青森在住の3年間、津軽こけし館には確か4回行ったのですが、目当ては鳴子系の素朴で可愛らしいおかっぱ頭のこけしでした。ただ、こけしブームの影響か好きなタイプはほとんど追加されなかったです。宮城県の鳴子温泉が本場だそうです。それでも青森で購入した鳴子系以外も含めた12体は大事な記念のお土産というかお守りです。
 沢木耕太郎の写真のこけしは、私も一体持っている五十嵐勇かなぁと想像しました。


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