Out Of The Blue(2006)
1990年、ニュージーランドの海辺の小さな町で起きた銃乱射事件。13人(子供3人を含む)が一人の男に殺されたこの事件を、出来るだけ忠実に再現した映画です。警察官ニックにカール・アーバン、犯人デヴィッド・グレイにマシュー・サンダーランド。
のどかな海辺の町アラモアナに住む無職の男デヴィッド・グレイ(マシュー・サンダーランド)。銃器マニアの彼は、隣人とのいさかいから突然ライフルで住民を無差別に撃ち殺します。グレイの高性能ライフルの前に警察官ニック(カール・アーバン)ら地元警察は目の前の負傷者も助けられず、膠着状態のまま夜を迎えるのでした。
カールはもっこりヒゲでおっちゃん臭いけどがんばってます。
なんて映画なんでしょうか、見ていて辛いです、実話ですから。6歳の子供から70以上のお年寄りまで、無差別に撃ち殺す様は、事実だとわかっているだけに気分が悪くなります。ライフルの音さえも乾いたパンパンという本物そっくりの音。アラモアナで実際に撮られたという海辺の美しい風景と惨劇との比較はいやでも犯行の恐ろしさ、無常さを引き立てます。この犯人の精神状態はもちろん普通じゃないのですけれど、まったく理解不能の狂人として犯人を描かず、そこに至る狂気や精神の闇もこの映画では垣間見せます。デヴィッド・グレイ役のマシュー・サンダーランド、この人の演技がこの映画の要でしょう。非常に難しい役だろうなあと思います。実際に彼がこの映画の主役で、カールは助演です。
足の悪いヘレン・ディクソンというおばあちゃんは、撃たれた隣人を救おうとして溝を這って家まで救急車を呼びに行き、その後同じ道を這って救急車を呼んだことを告げに隣人のところへ戻ります。彼女はその勇敢な行為で勲章を貰ったそうです。
ちょび髭も許す!
カール・アーバンが低予算で決してメジャーになりえないタイプのこの映画に出たことは、自分はニュージーランド人として、俳優として何が出来るだろうか、お金儲けばっかりが重要じゃない。そんな心意気が伝わってくるのです。彼の役はヒーローでもなんでもない、ただの警察官。想像を絶する惨事を目の当たりにしても、犯人を撃てたのに一瞬躊躇ってしまう。彼の見せる戸惑いとおびえた表情はいつものカールとぜんぜん違うんですよね・・・
間違いなく日本公開は無いであろう一本ですが、見る機会があったら、ぜひお勧めの一本です。
余談ですけど、ゴーストシップのページビューが先週、1日4000超えたんですよね・・・すげえな、みんなカールファン?!っておもったら違うみたい。
1990年、ニュージーランドの海辺の小さな町で起きた銃乱射事件。13人(子供3人を含む)が一人の男に殺されたこの事件を、出来るだけ忠実に再現した映画です。警察官ニックにカール・アーバン、犯人デヴィッド・グレイにマシュー・サンダーランド。
のどかな海辺の町アラモアナに住む無職の男デヴィッド・グレイ(マシュー・サンダーランド)。銃器マニアの彼は、隣人とのいさかいから突然ライフルで住民を無差別に撃ち殺します。グレイの高性能ライフルの前に警察官ニック(カール・アーバン)ら地元警察は目の前の負傷者も助けられず、膠着状態のまま夜を迎えるのでした。
カールはもっこりヒゲでおっちゃん臭いけどがんばってます。
なんて映画なんでしょうか、見ていて辛いです、実話ですから。6歳の子供から70以上のお年寄りまで、無差別に撃ち殺す様は、事実だとわかっているだけに気分が悪くなります。ライフルの音さえも乾いたパンパンという本物そっくりの音。アラモアナで実際に撮られたという海辺の美しい風景と惨劇との比較はいやでも犯行の恐ろしさ、無常さを引き立てます。この犯人の精神状態はもちろん普通じゃないのですけれど、まったく理解不能の狂人として犯人を描かず、そこに至る狂気や精神の闇もこの映画では垣間見せます。デヴィッド・グレイ役のマシュー・サンダーランド、この人の演技がこの映画の要でしょう。非常に難しい役だろうなあと思います。実際に彼がこの映画の主役で、カールは助演です。
足の悪いヘレン・ディクソンというおばあちゃんは、撃たれた隣人を救おうとして溝を這って家まで救急車を呼びに行き、その後同じ道を這って救急車を呼んだことを告げに隣人のところへ戻ります。彼女はその勇敢な行為で勲章を貰ったそうです。
ちょび髭も許す!
カール・アーバンが低予算で決してメジャーになりえないタイプのこの映画に出たことは、自分はニュージーランド人として、俳優として何が出来るだろうか、お金儲けばっかりが重要じゃない。そんな心意気が伝わってくるのです。彼の役はヒーローでもなんでもない、ただの警察官。想像を絶する惨事を目の当たりにしても、犯人を撃てたのに一瞬躊躇ってしまう。彼の見せる戸惑いとおびえた表情はいつものカールとぜんぜん違うんですよね・・・
間違いなく日本公開は無いであろう一本ですが、見る機会があったら、ぜひお勧めの一本です。
余談ですけど、ゴーストシップのページビューが先週、1日4000超えたんですよね・・・すげえな、みんなカールファン?!っておもったら違うみたい。
またまたごぶさたです。
コメントの数々ありがとうございました。
この作品手元にDVDあるんですが、まだ観られずにいて・・・
早く観ます!!
で、カールはこの作品でNZの賞を受賞したみたいです。
下が授賞式の動画ですかしら。
また男っぷりがあがっていて嬉しいです。
http://jp.youtube.com/watch?v=80ROZw3DIX0
最近はブラピの新作のプレミアにも現れたようで、そちらのお写真も素敵でした。
もう少しスタトレの露出があってもいいんだけどなぁ。
ひよ
そっちはもう寒いですよね!
>この作品手元にDVDあるんですが、まだ観られずにいて・・・
>早く観ます!!
そーしてください!といいつつ私ももったいなくて
見てなかったんですけどね・・・
カールは地味なんですけど新鮮です!
>カールはこの作品でNZの賞を受賞したみたいです。
>下が授賞式の動画ですかしら。
見てみました!なんか照れてるのかカメラがきらいなのか
顔がはっきり映ってなくて悲しいですけど、
出てくる人たちの中では一番素敵かと・・・(笑)
>もう少しスタトレの露出があってもいいんだけどなぁ。
本当ですねえええ!
『ブラッディ・サンデー』を思い出しました。
アイルランド(?)の血の日曜日事件を映画化したヤツ。
非武装の一般市民が、軍隊に容赦なく射殺されまくるんです。
監督がポール・グリーングラスなんで、演出とかリアルすぎて疲れますよ。
実話は辛いですね~!
この映画、ニュージーランドの人たちにとって
池田小学校の事件を映画化したようなものかもしれません、
ニュージーランド人の心境を思うともっと辛いです。
>『ブラッディ・サンデー』を思い出しました。
>アイルランド(?)の血の日曜日事件を映画化したヤツ。
これも実話ですからね。正確には北アイルランドです。
グリーングラス先生の映画はいつも超リアルですし。
この映画を見ると、なんでいまだ英国人嫌いのアイルランド人が多いかわかります。
んじゃ、よいクリスマスを!
ちょっと早いか!