ORGANIC STONE

私達は地球を構成する生命を持った石に過ぎないのですから。

少年は夏に羽化する:GRAMMATICS(2009)/グラマティックス

2009-05-05 01:43:18 | 音楽:オルタナティヴ、プリーズ!
GRAMMATICS/GRAMMATICS(2009)

さて。最近新人君レビューをさぼり気味でございましたが、やっと復活いたします。5月の第一弾はコレ!GRAMMATICS!こういうバンドが出てくるから英国は侮れませんね(侮ってないけどさ)。Duelsに近い音楽性だってことでlast.fmで聞いてみてノックアウトされて以来、フルアルバムを待ってました。英国Leeds出身の知的でダークなインディ系オルタナティヴ4人組、紅一点の女の子はチェロ担当。2009年4月にファーストアルバムを発売しました。このグラマティックス、2007年に限定EPが日本で発売されています。

ドラマティックで視覚的、緻密で繊細に構成されたサウンドに、中性的で美しい声の男性ボーカル。クラシカルなチェロと変調する実験的な旋律は、UKなど伝統英国プログレッシヴの香りも。もっとダークでオリジナルだけど。元COLOUR OF FIREのフロント青年オーウェン・リチャーズ君が結成したバンドで、COLOUR OF FIREはどちらかというと美メロなパンク、つまりエモな感じなのですが、こちらグラマティックスはパンキッシュなハードさも残しつつクラシカルで耽美、不思議&文学的な歌詞で知的でダークな世界を作っています。この世界観と音はThese New Puritansに雰囲気に似ているなと思ったら前座してたみたい。メンバーのルックスもThese New Puritansみたいに独特の雰囲気があります。特にヴォーカルのオーウェン君は声のイメージそのままの中性的なルックス。



The Vague Archive 後半の変化がたまりません


The Vague Archive 歌詞和訳
「朧げな記録」

Flip over the sun, turn it into a moon,
Bathe me in it's milk light, wrap me in cocoon.
Leave me there all seasons, let me stay and change,
Drinking in the sunshine, cry it out as rain.

太陽を裏返し、月に変える
僕をミルク色の月光の下で洗い、繭で包んで
四季が変わる間、僕は待ち、変化する
太陽の光を吸収し、雨の様に外に吐き出す

Sewing up the seams, step into character,
Trip onto the stage, over my words.
Waiting for the moment, waiting for your looks,
Hoping that you love me, when I fly out in baby wings...

僕を縫い上げ、形にして
僕の言葉の上、ステージの上の旅へ出る
僕がこの生まれたての羽根で飛ぶ時、君が僕を愛してくれるといい

I fly through summer let the seasons change,
Drink in the sunlight; cry it out as rain.
I fly through summer let the seasons change,
How life is just a big game.
You'll see what I become, I'll see what I became,
How nothing can now be the same again.

僕は夏の間空を飛ぶ、季節は変化していく
太陽の光を吸収し、雨の様に外に吐き出す
僕は夏の間空を飛ぶ、季節は変化していくけれど
人生は大きなゲーム
君は生まれ変わった僕を見、僕も生まれ変わった僕を見る
変化しないものなどこの世に何も無い

Take my hand I'll show you a lifetime of days, years.
I'll leave your blood singing.
I'm bathing in the milk light.
Over and out, again.

僕の手を取って、人生の日々を見せてあげよう
君の血が歌うのをそのままにしておこう
僕は再びミルク色の光で清められる

Ooooh Summer.
夏よ
The seasons change.
季節は移る

A lifetime of days, years, minutes and months gone.
Another bump on the head. I couldn't remember
... A lifetime of days, years, minutes and months, gone.
人生の日々、年、分、そして月々は過ぎ
僕の頭にはもう一つこぶが、どうして出来たのか覚えていない

コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 変な検索ワード4月編:早口... | トップ | 荒野の英国青年:Don\'t Be S... »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
歌詞が好きです (YuKKo)
2009-05-05 20:15:29
こんばんは~。

貼られているYouTubeを見て、
対訳を読んで、ツボにはまりました。
歌詞が良いですね、本当に。
ビデオもピュアな感じ、かつ幻想的で。

これはこれは、ちょっとウィッシュリストに入れてきます。

良いモノを紹介してくれてありがとうございました。

では、また~。
返信する
おぉぉぉぉおぉぉ~ (ラルフ)
2009-05-05 23:50:59
聴いてます聴いてます♪グラマティックス♪
前にptdさんにもご訪問して頂いた
ブログ仲間さんの紹介で知りました。
イギリスで彼らのライブにも行った模様です、いいなぁw
歌詞は知らなかったので、これまた感動です!!
こういう歌詞だったんですね、幻想的です。。♪
うっとりしますよね~いいバンド出ましたね♪
返信する
耽美 (ptd)
2009-05-06 11:20:02
YuKKoさま今日は。

このバンドは音から入ってPVを見て嬉しい驚きでした。
独自の世界を作ってますよね。
こだわり方がハンパじゃない印象です。
闇の中を歩く「Shadow Committee」というPVも素敵です。

>歌詞が良いですね、本当に。
文学的というか、幻想的ですね。
でも、本当はこの歌、終わりのほうに
「僕の頭にもう一つこぶが出来た
なんでだか覚えてないけど・・」ってのが来てまして。
(PVでは最後の大写しの耽美な場面)
最初の和訳では省略させていただきました。
摩訶不思議な方たちです。

ではでは。
返信する
そうですか! (ptd)
2009-05-06 11:28:25
ラルフさん
お仕事忙しいですか!?

さすがですねえ、もう聞いておられるとは。日本版、出ているんでしょうか?
なかなかいいバンドなので、人気が出そうですね!

>こういう歌詞だったんですね、幻想的です。。♪
ちょっと不思議で、ダークな感じです。
歌詞はDuelsやThese New Puritansに近いですね。「ゴシック」ともてはやされているWhite Liesよりこっちの方が好きだなあ。

私はクラシックは苦手なのに、チェロとかバイオリンとか主張している音が好きみたいです。
返信する
こんばんわ (muneyuki)
2012-05-31 23:37:48
今更ながら、Grammaticsについてブログ記事を書き、御ブログにリンクを張らせて頂きました。

ご迷惑でしたらリンクを消させて頂きますので、宜しくお願いします。
返信する
はじめまして (ptd)
2012-06-02 20:15:33
muneyukiさん
こんばんは。

いえいえ全然リンクの件、かまいませんよ。わざわざご連絡ありがとうございます!
Grammatics最近何してるのかな・・・MUNEYUKIさんの記事、見に行きますね!
返信する

コメントを投稿

音楽:オルタナティヴ、プリーズ!」カテゴリの最新記事