あからさまに響き合う
音も色も境も無い
春浅い五月だから
神が死んだ後の
傷だらけの鳥
身をよじりながら落ちてきたり
置き去りにされたまま
有意、無為の罠を逃れ
叢を彷徨う銀狐も一病を病む
固い凍土をこじ開け
したたかに芽吹く花芽たち
おまえの柔な影を踏まぬようにしよう
全ての夜 全ての朝 幾つも重ね
限りなく続く淵に縋りつつ
この混沌の海を漂う再びの旅
泡立つ想い忘れず
横切る天使を おののき恐れ
暦日の薔薇を育てよう
音も色も境も無い
春浅い五月だから
神が死んだ後の
傷だらけの鳥
身をよじりながら落ちてきたり
置き去りにされたまま
有意、無為の罠を逃れ
叢を彷徨う銀狐も一病を病む
固い凍土をこじ開け
したたかに芽吹く花芽たち
おまえの柔な影を踏まぬようにしよう
全ての夜 全ての朝 幾つも重ね
限りなく続く淵に縋りつつ
この混沌の海を漂う再びの旅
泡立つ想い忘れず
横切る天使を おののき恐れ
暦日の薔薇を育てよう