たしたりひいたり

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の店主が綴る日々の出来事、コラム

ウエストサイナン ストーリー

2005年06月20日 | たしたりひいたり
年末から咳が続いていた

コンコンコン  コンコンコン  コンコンコン

コンコンコ・・・・・ゲホッ ゲホッ ゲホッ グエ~

これはけっこうツライ

と言っても薬を飲むわけでもなく、そのうち治るんじゃないの?と安易に考えていた。

しかし、咳って体力消耗するし、腰にも悪いんス。



年明け4日 初売りの朝、何気なくしゃがんだ時 

ギクッ

ヒー 腰に痛みが・・・

テテテと思ったが、たいしたことないと いつもより早めに出勤



夕方近くなると、腰の鈍痛とともに足にまでだるさと痛みが出てきたが

何とか一日を終える。

帰宅後 風呂から出て ちょっと湿布貼っとこかな・・・んで もう寝よ



夜中に目が覚め布団の中で、何気なく動いた途端 激痛が



「グワァ~~~~~~」 (苦悶の声)



今までにない痛みが腰に 「ヒーーーーーー」



これはアカン これはヤバイ

とりあえず こっちに向きを変えて・・・・・・



「グワァ~~~~~~」



わずかな動きにも痛みが襲う

こ、こりゃ動けん じっとしてるしかない

じーーーーーーーーーーーーーーー

痛みが怖くて動けないのだが、変な体勢のまま止まっているので 今度は

腕だの背中だのが痛くなってくる。これはこれでツライので恐る恐る動いてみる。



「グワァ~~~~~~」



クソー これはとても眠れません



そのうち



ちょっと オシッコ・・・・・したい



ちょっとだけど そのうち すごくしたくなったらどーする?

腰痛で動けんし ここでしちゃおかな   こんなに痛いんだもん

布団ぐらい濡らしたって・・・・・



アカン!アカン!人生の汚点を作ってどーする!?

よし、起きるぞ 起きなきゃ

まず こうして 体を起こして・・・・・・・ね



「グワァ~~~~~~」 「ヒーーーーーーー」



アカン すんごい痛い とても動けん



けど、オシッコ・・・・・・したい



掛け布団をめくったのでパジャマだけでは寒いし冷える



ハア ヒイ ハア

クソー 困ったなあ



起き上がり方を工夫するのだが、あまりに痛いので

救急車でトイレに運ばれる自分の姿が頭に浮かんでくるほど ( 病院だろ ふつう )



そのうち 激痛が襲った時こそ動くチャンスだと自覚した。

痛みに耐え、一つのアクションを起こす。その繰り返しで、ようやく壁に手をつき

チェストを支えになんとか立ち上がることができた。 (起きなきゃ・・・と思ってから既に30分経過)



ハア ハア ハア

「立てた、たっ、立ったぞ」





達 成 感・・・・・・・・・・・・・・バカみたい





よし、あ、歩くぞ   よ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ち

よちよち歩けるならまだマシである



よ・・・・・・・・・・・・・・・・ち

よ・・・・・・・・・・・・・・・・ち



「ヒーーーーーーーーーーーーーーーーー」        進まん・・・・・・



暗い廊下を よ・・・・・・・・・・・・・・・・ち・・・・・・・・・・・・・・・・よ・・・・・・・・・・・・・・・・ち



ようやくトイレにたどり着く

ドアを開けると段差が・・・・・・・・

痛みに耐え

つ、次は、バ、バリ、バリアフリーにし、しなくちゃなあーーーーーーー

心のなかで叫びながら、やっとの思いでトイレの中に入ることができた・・・・・ハヒー

ちょっとオシッコ・・・からだいぶ時間が経っている



オチッコ!オチッコチビル!



「ヒーーーーーーーーーーー」



便座を上げることが で・・・・・・・・・き・・・・・・・・・な・・・・・・・・・い



こんなに痛いんだもん 便座カバーぐらい 濡らしたって・・・・・・・



アカン!アカン!人生の汚点を作ってどーする!?



うう  腰が曲がらん    ていうか曲がったまま



もうさっきの方法しかないか   え~~~~~~~~ん

痛みが襲った時が便座を上げるチャンス

つくづくいやになる もうヘトヘト





フ~



何とか用足し成功



やれやれ  さて   帰るか   寝床に



よ・・・・・・・・・・・・・ち・・・・・・・・・・・・・よ・・・・・・・・・・・・ち

うーさぶっ 歩きながら考えた

HPのネタに使えるかなあーと



部屋に戻って、灯りをつけ さあ寝よっと思っているのだが 動けない。  寒いっちゅーの

さて、どうやって横になる?



寒いなあ  でも、しゃがむ勇気がでないほど痛いんである。



あーこんな時 誰かがいてくれたらなあ (カミサンは隣の部屋で爆睡中)

誰がいい?

「ドラえもん」 かな やっぱり

「イテテゴミ箱」 とか 「イテテバスター」 とか出してくんないかな

この状況でマジでこんなことを考える自分が自分で可笑しい



やっぱ、現実的に看護師だわな それもカワイイ子 ウヒョヒョ♪

しかし、治療もしてもらわなきゃ   そうすると女医かなあ  エヘヘ

いや、この場合注射打たれるってのもなあ

んー、カイロプラクティックの治療師で美人で決まりやな

それで!それで!二人に両側から支えてもらっちゃってさ



「ハイ ゆっくり腰を落として下さいね、支えてますから、私が」

「私の方につかまって 大丈夫よ」



仕事ということもあるのだが それを超えた感情がボクに対してあるので (図々しい想像だ)

知らず知らず 彼女達も 「私が・・・」 「私に・・・」 ってなっちゃってね ウヘヘヘヘ



しかし、この状況でホントにこんなことが頭に浮かぶんだから マジ頭おかしい?痛みが脳にまわったとか?

でも、そういう想像しながら痛みをまぎらわし 横になれたんだから

想像することの素晴らしさ、神秘!          アホや・・・・・



そんなわけで横にはなれたが 痛みは断続的に襲ってくる

まさに生き地獄



もし、ビデオカメラが備え付けてあって、この一部始終をあとで見ることができるなら

おもしれーだろなーとも思った。





「うひゃー すんげえ痛そうな顔してる  激痛が襲った瞬間だよな これ」



「アハハハハ 立てねえ 立てねえよ オレ

かわいそうだよ 見てらんねえよ

きゃあー 立ち尽くしとるで!

あー腰曲がっとるわ!

あっ、息が荒い!息が荒いって!

アカンわ こりゃ」



「あっ、立てるか?頑張れ あー惜しい

立ったか?立った やった

よーし、よし次いけ 次!」





もう 痛くて痛くて、じんわりとじゃなくて、ギューって感じでくるんで

ただただ気を紛らわしたくて こんなアホなことばっかり考えたんだろうなあ





悪夢の・・・・ていうか 現実に起こった



ウエストサイナン ストーリーである。
コメント
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