どっちが遊んでもらっているのだろう

亀緒君はますます自由に衣装ケースの家から出入りするようになった。昼間も気が向かなければずっと水場にいて、好きなときにリビングに出てくる。ビッタビタの甲羅のままで。

夜も何度か私の様子を見に来てはまた家に入っていく。で、声をかけると猛スピードでスロープを降りて来て、私と一緒に遊ぶ。きょうは何だか眠くて、遊んでいる途中でうとうとしてしまった。そうするととっととどこかへ行ってしまう。それではと、横になって寝ようとしたら、いつの間にか戻ってきて顔に登られた。痛い、痛いです。

しかし、その攻撃にもめげず結局少しの間眠ってしまったようで、はっと気づいたら亀緒君はちゃんと家に戻っていた。で、私がもぞもぞと起きあがると、ちゃんと見張っていたようで、スロープを駆け下りてくる。

でも自分が眠くなると、やっぱり昨日と同じで、さっさと家に入って水場の植木鉢の中に潜り込んでしまう。おやすみなさいくらい言ってください。