プロの技

きのうまた知り合いの別荘の掃除に行って来た。私は２～４階に掃除機をかけ床を拭き、夫はベランダと１階と倉庫担当。広い、広すぎる。

で、掃除が終われば後は自由なので、車で港まで行き魚釣り。岸壁から釣り糸をたらすのだが、最近はあまり釣れないらしい。

たいてい私はすぐに飽きて、双眼鏡でトンビを見たりそのへんの雑草の写真を撮ったりし始める。沖で水上スキーをやっている人がいて、岸壁に打ち寄せてくる波が面白い模様になっている。その模様を撮っていると、海面すれすれに飛んでいる鳥を発見。

カモメでもなければトンビでもない。何だろなあと眺めていたら、わりと近くに降りた。どうやらサギみたい。

ちっとも魚は釣れないので、私はそのサギを観察することにした。岸壁伝いにサギに近づく。サギがとまっているところのすぐそばの海面が泡立つようにキラキラ光っている。どうやら小さな魚がたくさん群れて泳いでいるみたいだ。

と、海面をじっと見ていたサギがツイッと首を伸ばした。次の瞬間、そのくちばしにはなんと魚が。おおっ、さすがプロは違うわ。

さっそく夫のもとに戻り、サギの見事な技について報告。私ら人間とは気合いの入れ方が違うのだなあ、やはり。何も釣れなかった私らの夕食は、スーパーで買った焼き肉。もちろんじゅうぶん美味しかった。