但東暮らし １７７～怪しいクモ～

一昨日のことだ。けんこう会館（実家で私が作業したり寝起きしている棟。以前は診療所だったが、診療所が別の場所に移転してからは、少しの間地域住民の集いの場みたいなことになっていた。なので、今でもでかい「けんこう会館」という看板みたいのが掲げられたままになっている）の前にある植え込みの万年青（おもと）にハムシが群がっていた。スズランのところにいたやつに似ているな。などと思って見ていると……。



なんか金属光沢のあるでかいアリがいる。おいおいおい。これってまさか外来種のアリではあるまいな。



万年青に触ってみたらアリがこっちを向いた。あり？　なんか顔がアリとちゃいますやん。この顔はもしかしてクモ？　調べてみたら、ハエトリグモの仲間でアリグモというやつらしい。なんでアリに擬態しているのだろう。万年青の上には冒頭のハムシの他に本物のアリもたくさんいたのだが、私が見ている限りでは、すぐ近くにいても別に襲ったりはしていなかった。ちなみにアリの触角のように見えるのは第１肢で、いつも持ち上げているらしい。疲れるやん。



そして、昨日のことだ。新玄関（実家には以前よく使っていた旧玄関と、最近よく使っている新玄関がある。もちろん、けんこう会館にも玄関があるので、初めて来た客は混乱する）前に置いてあるシルバーリーフ（本当にその名前であってるのかどうかわからんが）の鉢に立てたリング状の支柱に、クモの糸がからまっていて、そこに細長い３㎝くらいの葉っぱがくっついていた。手で払い落したのだが、落ちた葉っぱがなんかウニョウニョ動いているような。何だ何だと思い、つまみ上げてみると……。



ぎょえ～っ！　き、きもい（死語）、きしょい（死語）、気持ち悪い。毒とかあると嫌なので、とりあえずシルバーリーフの葉っぱの上に置く。何だ、こいつは。ん？　もしかして、クモの糸にくっついていたのではなく、こいつ自身がクモか？

調べてみたら、やっぱりクモだった。オナガグモというらしい。いやいやいや、尾が長いというよりは、体が長いのでは？　巨大化させたらエイリアンっぽいかも。パニック映画のモンスターに使えるかも。だって、こ～んなに気持ち悪いんだもの。

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