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アヌーナ来日記念盤『ベスト・オブ・アヌーナ』発売!

2011-08-29 | ケルト音楽

アヌーナ/ベスト・オブ・アヌーナ

アイルランド/ケルト音楽+現代音楽+クラシック+アンビエント+宗教音楽+…
アイルランドが誇る、男女混声コーラス・グループ、アヌーナの全オリジナル・アルバムから代表曲を網羅したベスト・アルバム。
古くは千年以上も前の、発掘されたアイルランド中世の宗教音楽、伝統音楽が現代音楽、クラシック、音響系、アンビエントなどの要素を取り入れモダンにアレンジされて現代に甦る。

2011年8月28日発売 税込¥2,625 VIVO-260 歌詞対訳付
解説:マイケル・マクグリン(アヌーナ)、松山晋也
<取扱い>レコード店、プランクトン通販AMAZONベスト・オブ・アヌーナ - アヌーナ

僕はムード・ケルトが昔も今も苦手である。だから、“神秘的なケルティック・コーラス・グループ”云々というアヌーナの噂を初めて耳にした時、自分には縁ないグループだろうと思った。ところが実際に聴いてみると、どうもおかしい。何かが違うのだ。中世アイルランド音楽の発掘・再生を目的に出発したというだけあり、なるほど一見グレゴリア聖歌風であり、またメロディなどいろんな点にケルティック・モードが認められる。しかし同時に、現代音楽(20世紀音楽)的な不協和音や音色が頻繁に顔をのぞかせたりして、常時、過去と未来の両極を瞬間移動しているような気分にさせられる。それはたとえば、半音階技法で知られるルネサンス期の謎の作曲家ジェズアルドの作品を聴いた時に抱く特殊な恍惚感とスリルを思い出させたりもする。このような奇想のハーモニーがアイルランドから生まれ、大きな支持を得ているという事実を前に、今僕は、ケルト音楽の底力と可能性を改めて確信している次第だ。
(松山晋也/ライナーより)


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