PLANKTON NEWS and REPORT

プランクトンのアーティスト・ニュース&ツアー・レポート

タラフ・ドゥ・ハイドゥークス渾身の新作!!

2007-07-31 | 東欧/ロマ/ジプシー音楽
タラフ・ドゥ・ハイドゥークスの新作アルバム『仮面舞踏会』を聴きました。
すごい良いです!!

今回は、ジプシー音楽に影響を受けた、バルトーク、ハチャトリアンなどの、クラシックの楽曲をタラフがカバー曲がしてているアルバムなのですが、これが超~面白いです。

タラフにとっては、クラシックのカバーすることは初めての試みなのだが、クラシックの曲に対して、萎縮してなくてちっともお行儀良くなくてクラシックな感じでない、クラシックの楽曲に立ち向かっている。今までにはタラフの音楽にはなかったフレーズ、メロディを弾いていますが、これがタラフのそのもの音!!誰が聴いてもあのタラフの音。それが強烈でカッコイイです。

今回のアルバムは2年半かけて、譜面を読めないタラフが楽譜と格闘して作ったそうで、結局、身体にクラシックの楽曲をたたき込んだそうだ。

今回の来日公演は、クラシックをカバーした新曲がたくさん聴けると思います。
かつての看板アーティストだった、3人のお爺さんミュージシャン、ニコラエとイオンが亡くなり、カクリカが引退して、今回初めて若手が中心となった新生タラフの初アルバムです。デビュー当時のヨレヨレな魅力は薄くなりましたが、ますます強靱になり、スリリングな音を聴かせます。新生タラフ・ドゥ・ハイドゥークスの第1弾アルバム『仮面舞踏会』、是非、皆さん聴いて下さい。


P太郎(プランクトン・レーベル)

ザンジバルのターラブ大阪公演リポート

2007-07-18 | アフリカ(ビリリ/コノノ)
もうチケット代を捻出するのもギリなので、やむなくスルーしそうだったのですが、やはりコレは観なければ、と行ってきました、ザンジバルの混血音楽の華=ターラブ@フェニックスH

いやはや、最高に素晴らしかったです。
今年の、いやここ数年でいろんな国のライブを見てきたけど、
その中でも確実に3指に入る素晴らしいライブでした。

東京公演を迷っている方は、ぜひ見に行って下さい!!!

レコードでは聴いていたけど、やっぱこんな音楽、他には絶対ない。僕はもう、しょっぱなの昔のアラブ歌謡のような味わい深い
インスト2曲で涙が出そう…というか出ましたが、アラブ音楽、アフリカ音楽、古いインドの映画音楽、ジプシー音楽など、“ミクスチャー”みたいな成分分析可能なレベルじゃなくて、もっとたおやかで優美で、ユルくも熟成されたグルーヴの中から、すべての“耳のツボ”を突いてくる音の豊かさに感動。

そして、御歳95のボーカリスト、ビ・キドゥデ!
ステージ上に登場するだけでもインパクト大ですが、歌もまた素晴らし。

詳しいことは見てのアレですが(これから見る方も多そうなので…)、 盛り上がり曲では、アラブ音楽的な編成なのに、コンゴのルンバ・ロックっぽくなったり、、、いやはや。

褐色の人達が、オールド・タイミーなアラブ音楽的サウンドを奏でて いる姿だけでも、充分にかっこいいんですけどね。

終盤のフェニックス・ホールは、 映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』のあのクライマックスの 演奏シーンのようになっとりました。いや、ホントに。
最後は、会場全体から心からのスタンディング・オベーション。

もう国境やチンケなジャンルや流派の違い、専門は何か…などなど 完全にど~でもよくなりました。

吉本秀純

サンドゥク

2007-07-17 | アフリカ(ビリリ/コノノ)
サンドゥク(箱形の一弦ベース)の、竿が折れて届いた。
朝から折れた竿を片手に、アムールと木材探しに出発。
「これくらいの太さの丸い棒で、1mくらいの長さのを探してるんですけど~」
東急ハンズにはなく、店員さんや、駅員さん、交番でも相談。
最終的に、天王寺のコーナンでアムールが納得する木材が見つかり、一安心。
色(黄色と緑のシマシマ)は、東京で塗る予定。