シリウス日記

そうだ、本当のことを言おう。

その10-2・飯山市の皿川氾濫に見る問題点の検討

2019-12-30 10:20:48 | 日記

すまないが「その10」への追加記事が長くなりそうなので、記事を分割し「その10の2」とさせていただきます。

以下、「その10 追伸」部分より再開
追伸
楽農家さん投稿第二弾
千曲川河川事務所と電話した。
https://minkara.carview.co.jp/userid/2158429/blog/43577225/  : https://archive.fo/AdVsE

書かれている内容については読者各位のご判断で取捨選択をよろしくお願い致します。
当方の取捨選択で残った部分を以下に示します。
『・・・・
「ウチの捜査員」(話の内容からして操作員じゃないかな?)

「誰だそれ?それが判断したんか?閉めるって決めたのは誰だ?」
「こちらの」

「誰が閉めたんだ」
「こちらの」

「立ヶ花の事務所でお茶飲んでて見に行ってないだろ?」
「こちらが委託した近所の方」

「それってどうやって選定してんだ?一般公募じゃないだろ?」
「飯山市から紹介された近所に住んでて樋門に近い方です」

(365日24時間体制で樋門の開閉の為に待機できる人って居るか?どこかの団体へ委託する以外無理だろ?)

「そいつの判断で、そいつが閉めるのか?」
「こちらの」

「じゃ、過去に閉めた時、地元の消防団員が樋門に出入りしてたのは何でだ?誰でもホイホイ出入りできる施設なのか?」
「こちらが委託した方がたまたま消防団の方だったのかもしれません」
・・・・』
この電話でのやり取りのおかげで、
飯山市が消防団関係者らしき「近所に住んでて樋門に近い方」を千曲川河川事務所に紹介し、その方が皿川樋門の操作担当者である、
と言う事実が明確になったと思われます。

しかしながら、このようないきさつについては飯山市からは一切の報告、公表はなく、「皿川樋門は千曲川河川事務所・中野出張所の管理・監督下にあり飯山市の管轄外である」という態度を取ります。(注1)
そういいながら実は樋門操作員と飯山市はツーカーの仲である、というのは、さてこれはどう表現したらよろしいのでしょうかねえ。

表向きは知らんぷりで裏ではしっかりと手を握っている、とでも言っておきましょうか。

さて
・洪水時に備え、水門・樋門等の操作員説明会を行っています
http://www.hrr.mlit.go.jp/chikuma/news/kawa-dayori/100520setumeikai/index.html
 掲載日 2010/05/24

『 千曲川には、水門・樋門等の河川管理施設が46施設あり、ゲートの操作は地方自治体や地元の方々に委託しています。
 このため、今年度の洪水時に備え、新任で操作員となられた方々を対象に、水門・樋門等の操作説明会を各地で行っています。
 出水時期直前となる5月中旬から順次行っており、 6月上旬までに終了する予定です。

 5月13日(木)に飯山市方面で実施された説明会では、いつ発生するかわからない災害に備えて、水門・樋門の操作を、地元消防団の分団員の方々も担当できる体制にするため、この説明会を受けた方々が中心となって自主的に分団員を集め、操作の説明会等を開催しているという、たいへん防災意識の高い地区もありました。

 洪水時は本川の水位が上がり、支川に逆流する「内水」により家屋等が浸水するのを防ぐため、ゲートを閉めて逆流を防止しています。』

この記事から分かります様に10年以上前から皿川樋門と地元消防団は関係を持っていました。
そうして、この事は別に隠す事でも何でもないのですが、河川事務所も飯山市も今回話題の「地元の委託された樋門操作員」についてはその情報を一切公開しておりません。
(注1)

注1
飯山市のHPから引用
地域防災計画 第七編 資料編
https://www.city.iiyama.nagano.jp/assets/files/kikikanri/tiikibousaikeikaku/07.pdf
全270ページ中92ページ目にお目当ての情報があります。

今回の飯山市の水害に関係している皿川樋門とあと2つの樋管は 「管理者 国交省 操作担当者 中野出張所」となっております。
そうして、たとえば有尾樋管については「管理者 飯山市 操作担当者 飯山市消防団 第1分団長」と明示されています。

しかしながら皿川樋門については「操作担当者 中野出張所」としながら、実はその中野出張所は「地元の皿川樋門の近所に住んでいる住民」に操作を委託していた、という事になります。
そうしてその事を飯山市は知っていたどころか、その操作員候補を中野出張所に推薦・紹介したのは飯山市であったという事でした。


そうしてその方についての情報は一切公開されていません。
何故でしょうか?
隠すような事なのでしょうか?

ちなみに「樋門操作員」は公務員に準じる扱いになると思われ、当然の事でありますが「無給」という事はありません。
その業務は相当な責任と、時には危険が伴うからであります。

ちなみにある事情通によりますと
(365日24時間体制で樋門の開閉の為に待機できる人って居るか?どこかの団体へ委託する以外無理だろ?)という楽農家さんの質問に対して

「大雨の時に対応できれば問題無し
だから、近所の農業とかの自営業、定年退職した年寄りがやっている
地元の人間だから迅速に対応しやすい」
と答えています。

それから
「なかなか詳しいじゃないか。」と言う質問に対しては

「この程度、詳しいってレベルじゃないだろw
知らない人が多いだろがシークレットってわけじゃないしw

操作にアマチュアもクソもねえだろ
職人技じゃねえんだから
大事なのは開閉の判断だろ」
という回答をしています。

しかしながら「地元の樋門操作を委託する方」をどのようにして選ぶのか、どのような基準で選ぶのか、それらについての情報は一切公開されておらず
したがって楽農家さんは
「それってどうやって選定してんだ?一般公募じゃないだろ?」
と言うように河川事務所に聞く事になります。

さてまとめましょうか。
飯山市の今回の水害に非常に関係がある「地元の委託された樋門操作員についての情報」は一切公開されておらず、その方がどのようにして選ばれ、任命され、どのような教育・訓練をうけ、だれが樋門操作の資格を認定したのか、その方の任期は何時までなのか、定期的な再教育・再確認は行われているのか、その方の得ている報酬はいくらなのか、などについての情報は一切が不明なのであります。

追伸
少々読者を混乱させているのかもしれない。
当方の主張は「今回は皿川樋門は閉じられず、開きっぱなしだった」というものである。

そうしてまた河川事務所が主張するような「1時44分にゲートを下した委託樋門操作員は存在しない」とも主張している。
しかし河川事務所がいう様に「皿川樋門の近所の委託樋門操作員」はほとんど確実に存在すると思われます。

さあそうなると「なぜ皿川樋門は閉じられなかったのか?」という事になるのです。

一番ありそうな理由は「当初計画がそうであったから、樋門操作員は皿川樋門にはノータッチであった」と言うものである。
しかし気がついたら皿川が氾濫していた。

そういう連絡を市役所から、あるいは河川事務所から受けた。
本来であればその時に皿川樋門を閉めるのが「次善の策」であったのだが、その対応は選ばれなかった。

(もしその時に実際に樋門が閉じられていたら、千曲川からの逆流を防止することができ、したがって市内の浸水被害は相当程度抑えられたものと思われる。
そう言う意味では、このタイミングでの判断ミスも検証され批判されるべき重要な事柄です。)


そうして後日「皿川樋門は1時44分に閉めた事にする」というお話を作り上げた。
理由は「大型の台風19号襲来時に皿川樋門を開けっ放しにして皿川を決壊させた」という事実は河川事務所としてはどうしても隠したかったから、というものである。

以上が最もありそうなシナリオであると当方が想定しているものになります。

それ以外のストーリーとしては「河川事務所が飯山市との合意を無視して独自判断で皿川樋門を閉めようとした」が「それができなかった」というものです。

その理由の一番目は「樋門操作員が勉強不足で樋門を操作できなかった。」というもの。

そうして2番目が「10年以上にわたって一度も動かした事がない皿川樋門である可能性」があり、その場合は「樋門操作員が本当は動かそうとしたがゲートが下りなかった」という「とんでもない可能性」も考えられます。
つまりその場合は「皿川樋門はメンテナンスされておらず、故障で動かなかった」という事になります。

しかしこの「河川事務所が独自判断で行動した」という「河川事務所が今回新聞で公表しているシナリオ」は実際の可能性としてはほとんど考えなくてよいものと思っております。

もっとも新聞で公開されている河川事務所の主張は「独自判断で樋門を閉じる事を決定し、それは実行された」というものではありますが、、、。
それは当方に言わせれば「フェイク」となります。


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